【大阪オートメッセ】中嶋一貴、小林可夢偉がトヨタブースで世界への挑戦を熱烈PR!
2月12日(金)に開幕した「大阪オートメッセ2016」(インテックス大阪)は週末の13日(土)は曇り空の中、多くの観客が来場した。今年で20周年を迎えた関西エリアでの大型カスタムカーショー「大阪オートメッセ」に久しぶりに出展する自動車メーカーブースもあり、記念の年に相応しい盛り上がりを見せている。
そして、モータースポーツファンにとっては数多くのブースでレース関連のイベントが開催されることから見どころ満載のイベントだ。今年も人気レース「SUPER GT」の3大メーカーのGT500マシンが展示され、来場者の視線を集めていた。
トヨタブースはモータースポーツに特化!
そんな中、多くのモータースポーツファンの視線を集めていたのが「TOYOTA GAZOO Racing」のブース。会場内には先日発表になった「TOYOTA GAZOO Racing」の新カラーリングをまとったWEC(世界耐久選手権)用のマシン「TS040」がさっそく展示されているほか、2017年からトヨタ自動車がワークス参戦する「WRC(世界ラリー選手権)」に向けたテスト車両「ヤリスWRCテストカー」も新カラーに。
1月の「東京オートサロン」(幕張メッセ)では「ニュルブルクリング24時間レース」参戦の歴史に主眼を置いた展示となっていた「TOYOTA GAZOO Racing」ブースだが、今回は世界選手権などのトップカテゴリーからトヨタ86のワンメイクレース用車両などの参加型レースまでありとあらゆるモータースポーツを紹介しているのが特徴だ。
昨年、トヨタ自動車は「TOYOTA Racing」「LEXUS Racing」「GAZOO Racing」とそれぞれのブランド名を冠して活動していたプロジェクトを「TOYOTA GAZOO Racing」の傘の下に統合。今年からロゴマークも新たにリニューアルされている。
また展示車両の中にはトヨタ自動車の社内団体である「トヨタ技術会」が製作し、実際に競技会「TRDラリーチャレンジ」に参戦した「カーテック T-TES AQUA」も展示。
同社のモータースポーツ素人の社員が手作りで製作したマシン、ラリーの魅力を手書きのポップを貼り付けて説明。社内のモータースポーツへの積極的な取り組みとユーザーにそれを伝えようとする姿勢が随所で見られるのも特徴だ。
WECトークショーでは小林可夢偉と中嶋一貴が登場
「TOYOTA GAZOO Racing」ブースのトークショーでは、今季WEC(世界耐久選手権)の最高峰クラスLMP1クラスに参戦する中嶋一貴と小林可夢偉が登場。2人ともF1ドライバーとして活躍した人気ドライバーということで、ステージ前には溢れんばかりのファンが集った。
そんな中、中嶋一貴と小林可夢偉は初心者にも分かりやすい説明を加えながら、「WEC(世界耐久選手権)」や「ルマン24時間耐久レース」の魅力についてトークを展開。「自動車の販売台数上位のメーカー(トヨタ1位、アウディ&ポルシェのフォルクスワーゲン2位)が戦っているレース」「僕たちはテストでは30時間走ってテストを行っている」など世界最高峰の耐久レースに取り組む姿勢を真剣な眼差しで語っていた。
モータースポーツの現場では技術的な取り組みやレースの内容について噛み砕いて説明するイベントは珍しいが、今回は不特定多数のクルマファンを対象にしたイベントだけに2人のトップドライバーは熱い気持ちを来場者に届けていた。多くの来場者が足を止め、トークショー中ほとんど立ち去る人がいなかったのは、彼らの絶大なカリスマ性を象徴している。中嶋一貴と小林可夢偉は「TOYOTA GAZOO Racing」から新型マシン「TS050」に乗って、トヨタ初のル・マン24時間レース優勝と、日本人ドライバーとして初の世界選手権でのチャンピオンを狙う。
モータースポーツファンにとっても見逃せないトークショーも多数開催される「大阪オートメッセ」は2月14日(日)までインテックス大阪で開催される。