関東以北で梅雨寒。都心は記録的低温も?
典型的な梅雨空、梅雨寒
梅雨前線が日本の南海上に長々と伸び、前線上の関東の南を低気圧が進んでいるため、東日本に大きく雨雲が広がっています。
さらに低気圧や前線に向かって、北日本の東海上、冷たい親潮上を吹いてきた北東の風が関東以北の太平洋側に吹き込んでおり、雨も降っている関東地方で特に低温となっています。
この状態はきょうをピークにあすにかけて続く見通しです。
関東で特に顕著な梅雨寒
北東の冷たい風や冷たい雨の影響で、特に関東地方で低温となっており、午前9時の気温は多くの所で16℃~17℃程度となっています。
日差しがあれば、この午前9時の気温より5℃以上上がりますので、20℃を超えて快適な気温となりますが、関東地方はこのあとほぼ1日雨で、しかも北東~北寄りの風が続くため、日中にかけてほとんど横ばいで推移する見込みです。
このため、かなりの梅雨寒で、長袖の上に羽織るもの、つまり上着が活躍する低温となりそうです。
ちなみに今頃の最高気温の平年値は25℃前後で、20℃に届かなければ4月上旬~中旬頃の気温となります。
都心は記録的低温も?
平成以降における6月の東京都心の低い最高気温を調べてみました。
20℃未満になることは特に珍しくなく、毎年のように観測され、多い年には数日観測されています。
一方、19℃未満となった日に絞ると大きく減り、平成以降では合計18日となっています。
さらに18℃未満となった日を青色で示すとさらに少なくなり、平成以降では合計7日で、4~5年に1度程度しかない低温となります。
東京都心のきょう午前10時までの最高気温は、午前9時20分に観測された16.9℃で、その後も16℃台で推移しています。
もしこのまま17℃程度までしか上がらなければ、平成以降の6月としては、記録的に肌寒い1日にということになるでしょう。
日中にかけての最高気温に注目です。
なお上記は平成以降の記録ですが、昭和以前ではさらに低い記録が何度もあり、1917年6月5日には12.2℃というようなビックリする記録、寒さもありました。