「夏至と冬至」日照時間の逆転現象とは?
夏至の日照時間は全国で極端に少ない
6月21日は北半球で昼の時間が最も長い夏至です。
昼の時間とは日の出から日の入りまでを言い、例えば東京の日の出は午前4時25分、日の入りはちょうど午後7時00分で、昼の時間は14時間35分となります。
東京以外でも、昼の時間は14時間~15時間位となっています。
ただ昼の時間の内、実際に太陽が照っている日照時間はどうでしょうか?
すると、上図のように大体5時間前後で、昼時間の3分の1程度しかありません。
これは夏至の頃、ちょうど本州付近で梅雨が本格化するため、太陽は多くの所で雲隠れとなってしまい、まだ梅雨前線の影響を受けづらい北日本でも、上空の寒気や湿った空気の影響で、雲が広がりやすい傾向にあるためです。
冬至は太平洋側と日本海側で正反対
では、昼の時間が最も短い冬至はどうでしょうか?
今年の冬至は12月22日で、東京の日の出は午前6時47分、日の入りは午後4時32分で、昼の時間は9時間45分です。
東京以外でも9時間~10時間位の所が多くなっています。
日照時間をみてみると、東京、大阪、高知など、太平洋側では5時間~6時間程度の所が多く、昼の時間の半分以上で太陽が照っている計算となります。
一方、秋田、新潟、鳥取など、日本海側では2時間程度と極端に少なくなっています。
これは冬至の頃、冬型の気圧配置になる年が多く、太平洋側では乾燥した冬晴れの日が多いのに対し、日本海側では雲に覆われる日が多く、雨や雪が降りやすい傾向にあるためです。
夏至と冬至の日照時間対決は?
最後に夏至と冬至の日照時間をまとめてみましょう。
日本海側では昼時間と同じく、日照時間も夏至の方が圧倒的に多い傾向です。
一方、太平洋側では逆転現象が起きており、特に東京ではその傾向が顕著です。
東京の夏至の日照時間は約3.4時間なのに対し、冬至の日照時間は約5.9時間と約2倍となっています。
これは夏至の頃、関東では梅雨前線の影響に加え、北東からの湿った空気でも低い雲が発生するため、最も雲に覆われやすい地域の一つとなっているためで、さらに冬至の頃は北西の季節風が高い山を吹き降りて下降流となるため、最も雲が出来にくい地域となるためです。
皮肉なものですが、考えようによっては、夏至の頃の強烈な日差しを雲がブロックしてくれることになり、また冬至の頃の寒さを太陽の力がカバーしてくれると考えれば、ありがたい気象現象かもしれません。