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台湾でも屋内マスク緩和へ

宮崎紀秀ジャーナリスト
台湾では外でもマスクをしている人がまだ多い(2023年2月10日台北 筆者撮影)

 台湾の衛生当局が、屋内でのマスク着用のルールを緩和する方針を発表した。今月20日から実施される見通しで、以降は屋内でのマスク着用は個人の判断に委ねられる。

 台湾の中央感染症指揮センターは、9日、屋内でのマスク着用のルールを大幅に緩和する方針を発表した。感染がこのまま抑制されれば、今月20日から実施されるという。

 発表によれば、医療機関、高齢者施設や障害者施設など一部では引き続きマスク着用は必要である。また、地下鉄やバスなどの公共交通機関や、船舶、航空機などでも引き継ぎマスクは必要。また発熱などの症状がある人や高齢者らに対してや、混雑して適度な距離が保てないなどの特殊な条件にある場合には、引き続きマスク着用を推奨している。ただ、上記のような場合を除けば、屋内でのマスク着用は個人の判断に任せるとしている。

 同センターでは引き続き手洗いなどの防護措置やワクチン接種を呼びかけている。感染状況がある程度抑制できている中で、日常生活の回復に一歩近づけたい考え。

 日本でも新型コロナウイルスの感染症法上での位置付けを「5類」に変更することが検討され、同時に屋内でのマスク不要論が取り沙汰されている。台湾では今でも屋外でマスクを着用する人が日本より多い印象だが、屋内マスクのルール緩和では一歩先駆けた形だ。

ジャーナリスト

日本テレビ入社後、報道局社会部、調査報道班を経て中国総局長。毒入り冷凍餃子事件、北京五輪などを取材。2010年フリーになり、その後も中国社会の問題や共産党体制の歪みなどをルポ。中国での取材歴は10年以上、映像作品をNNN系列「真相報道バンキシャ!」他で発表。寄稿は「東洋経済オンライン」「月刊Hanada」他。2023年より台湾をベースに。著書に「習近平vs.中国人」(新潮新書)他。調査報道NPO「インファクト」編集委員。

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