脱炭素の為に遺伝子組み換え作物の導入となるか?
今回は少し、先読みの予想的なお話です。
文字で読むより音声で聞きたいと言う方は↓こちらの動画をご覧下さい。
現在世界の遺伝子組み換え作物の作付面積の合計は190万以上。
これは日本の国土面積37.8万の5倍に当たります(。 ・ω・)ノ
SDGs、脱炭素、CO2排出削減と土壌保全の観点から
不耕起栽培が注目されてて、世界の不耕起栽培面積も年々増えてるみたいなんだけど、
それは遺伝子組み換え作物と除草剤の使用がセットになってる可能性が高いという話。
まとまったデータが無いので、間違ってるかもしれないけど、
アメリカでは小麦、大豆、トウモロコシの栽培面積はいずれも6割以上が無耕起になってきているそうなのだけど、
大豆とトウモロコシについては作付面積割合で90%以上が遺伝子組み換え。
耕すことは、除草の意味あるわけで、
耕すことをしない場合、どうやって雑草を抑えるかという話になる。
小規模手作業でやれる農業なら、適度に草刈りやマルチングで抑えられるけど、アメリカやカナダのような広大な面積で機械化された農業では出来るはずもなく、除草剤を使う事になる。
除草剤を使っても枯れない遺伝子組み換え作物なら、土を耕す除草作業も要らず、除草剤を撒いて雑草を枯らしてタネを蒔けば済む。
また草が生えてきても除草剤を散布すれば、簡単に除草ができる。
土を耕さないことで、確かに土壌は保全されてCO2も土にストックされていくかもだけど、
果たしてそれで良いのだろうか?
…という疑問が、『世界では不耕起栽培が広がっている』という話を聞いた時に自分でも調べて見て知って思ったことでした。
私のやっているようないわゆる『自然農』が好きな方や、やっている方々からすると、
『不耕起』というと環境に優しいとイメージしますが、
それはあくまで
自然農的な日本の不耕起栽培で、
海外(アメリカやカナダ)で広がってきている大規模栽培での不耕起栽培とはやり方が全然違う別の栽培方法なんです。
これはウィキペディアに10年くらい前から書かれていたことです。
私個人としては、遺伝子組み換え作物と除草剤を使用した農業には反対寄りの考え方ですが、
一部の企業による利益独占や市場支配にならず、
公共の利益に寄与する使い方や研究がされて、
きちんとした栽培管理・危機管理をすることを前提に栽培するなら賛成…かなぁ…
という感じです。
実際、乾燥や表土流出、塩害などの環境悪化のために栽培不可能地となってしまった場所での栽培や環境再生、あるいはそうならないための予防的な栽培方法を行うために遺伝子組み換えした作物を利用することは検討の価値があると思います。
理想を言えば、自然を破壊しすぎず自然の力で再生していくのが良いのですが、現代の世界中が繋がってしまった資本主義の世界ではそれは到底不可能な理想論となってしまうので、現実的な話を考えた場合です。
結局、何が言いたいかといえば、
脱炭素の為に遺伝子組み換え作物と除草剤を使用した不耕起栽培を導入するかどうか。
という選択を迫られたときに、多くの人は今回書いたようなことは知らないか誤解をしている、それかそもそも興味が無い。
そんな状態でもいいのかなと思ったので動画と記事にしてみました。