【英会話】「今日は疲れたぁ」への意外なNative English Speakerの反応とは?
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長い間、Native English Speakerたちと一緒に働いたり、彼らのマネージメントをやっていますと、こちらの予想しない反応に出くわすことが多々あります。
そんな反応をNative English Speakerがなぜするのか? を解き明かすエッセイです。
Native English Speakerの友人、上司、同僚、部下が突然できた方、彼らの日本人とはちょっと違った思考パターンを読めるようになりますよ~。おたのしみに。
春は出会いと別れの季節と申しますが、出会いと別れがあれば、もれなくついてくるのが飲み会というものでして。
私が勤めていた英会話スクールではNative English Speakerとよく呑みに行ったものですが、これがまぁ、思いもよらない反応や言葉にぶつかる場所で、とにかくリラックスできない。呑みに来てるのにまったく酔えない呑みでした。
たとえば、呑みのしょっぱなに、みんなで乾杯してビールを飲んだら、こんな一言が出てきません?
「ああ、今日は疲れたなぁ~」
っていうやつ。
今日も仕事を頑張ったという程度の意味で、特に大きな仕事がなくても使う常套句です。
言ってる側は「そうっすね」とか「たしかに」とかの共感の反応を期待しているわけですが、これがNative English Speakerになると違ってくる。
真顔で、
「なんで? 何かあったの?」
ってきいてくる。いや、お前らもいっしょに働いてたじゃん。なぜ、その反応?
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なんて、ツッコミを入れるとさらに紛糾するんで、
「今日はカクカク、シカジカこういうことがあってさ」と必死で取り繕って、つじつま合わせに頭はフル回転。
いやはや、今日一番の疲れはこれだよ! と叫びたくなります。
でもね、彼らNative English Speakerたちには悪気はないんです。本当にそう思っていて、心配してくれている。
どうしてこういう風に言葉の意味通りにとっちゃうのかなと思っていたんですが、ある友人のNative English Speakerが言うには、
「おれらにとって、相手は自分とは違う人。だから、その人の事情をよく知りたいと思っているんだよ。そのうえで、共感したり、批評したり、意見したりしたいのさ」
ですって。
Native English Speakerは誠実になんです。みなさんも、Native English Speakerに詳しい説明を求められても、嫌がらず答えてあげてください。
でも、私としては、まずは共感してほしいんだけどなぁ。
もちろん、これはNative Japanese Speaker独特の甘えなんでしょうけど。
と、こんな感じで、このエッセイではNative English Speakerたちと一緒に働きながら、今この瞬間も私の周りで発生し続けているちょっとしたエピソードを、ご披露したいと思っております。
お気に召しましたら是非ともごひいきくださいますようお願い申し上げます。
イラスト 大橋啓子