HSPは要注意!自律神経失調症に表れやすい症状とストレス耐性の高め方について伝授
こんにちは、精神科医しょうです。
自律神経失調症とは、生活習慣やストレスなどにより、自律神経のバランスが乱れ、体調不良を引き起こすことを言います。
日々のストレスはもちろん、時には自身の気質や性格、習慣が引き金となって、体のリズムが乱れ、自律神経失調症になることがあります。
特に繊細な気質を持つHSPは気質や性格が影響し、ストレスをためやすい傾向にあるため、注意が必要です。
自律神経はちょっとした習慣や、些細なストレスや悩みで乱れることも多いため、日頃からセルフケアを行うことが大切です。
今回は、自律神経失調症の主な症状と、防ぐためのストレス耐性の高め方について解説したいと思います。
自律神経失調症を患うと表れる症状とは?
自律神経失調症になると、どのような症状が表れるのでしょうか?
症状はその人個人の遺伝体質や生活習慣、食生活など多様な要因によって、臓器や器官に表れるため一概には言えませんが、精神面と身体面に分けていくつかあげてみます。
【精神面に表れる症状】
自律神経失調症になると脳組織の複合体である大脳辺縁系と大脳新皮質系に影響を与え、不安やイライラ、無気力などの精神症状を引き起こします。
具体的な例としては以下の通りです。
・怒りっぽくなる
・不安や焦りを感じやすくなる
・記憶力や集中力の低下
・やる気がなくなる
・すぐに気持ちが落ち込む
【身体面に表れる症状】
自律神経失調症の症状は特定の臓器や器官に集中的に表れることがあります。
ある人は頭痛となって表われますが、消化器症状として表れる人もいます。
症状は多種多様で極めて個人差が強いと言えます。
・倦怠感
・頭痛や肩こり
・腹痛や下痢
・微熱が続く
・睡眠障害
まぎらわしい症状には注意!
自律神経失調症であげられる症状が、自分に当てはまるからと言って、勝手に決めつけてしまうのは危険です。
実際に体の臓器や器官に異常があって、似たような症状が出ていることもあるからです。
自律神経失調症による不調は通常、臓器や器官そのものに異常はなく、自律神経のアンバランスな状態が改善されれば回復します。
しかし、よく似た症状であっても別の病気がひそんでいることもあるので、注意が必要です。
また、器質的な病気が原因になって自律神経のバランスが崩れることもあるため、自己診断で勝手に決めつけるのは危険だと言えますので、気になる症状がある場合は必ず医療機関を受診し検査を受けるようにしてくださいね。
自律神経失調症と判断してしまいやすい主な身体疾患は以下の通りです。
・呼吸器系:肺結核、気管支炎、ぜんそくなど
・循環器系:狭心症、心筋梗塞、高血圧・低血圧症、貧血など
・消化器系:慢性肝炎。胆のう炎、慢性すい炎、腎炎など
・内分泌系:糖尿病、副腎機能低下、甲状腺機能の異常など
・筋肉・神経系:パーキンソン病、多発性硬化症、筋ジストロフィーなど
・その他:各種の細菌症など
なお、自律神経失調症の特徴として、体の不調に気分の落ち込みなどの精神症状を伴うことがありますが、これも他の病気にもみられる共通のことと言えます。
自律神経失調症にならないためにストレス耐性をつける
ストレス耐性を高めることは、何歳からでも可能です。
ストレス耐性を高めるための基本的なこととしては、
・規則正しい生活を送る
・睡眠を十分に取る
・栄養のバランスのとれた食生活を営む
・適度な運動を楽しむ
・くつろぎの時間を持つ
などが必要です。
つまり「不」「過」「偏」のつかない生活習慣を確立することで、ストレス耐性は高まってくれます。
また、ストレスを極度にため込まないためにも、以下のようなことを心がけて生活を送るようにしてみましょう。
・公私のけじめをつけ、私生活の場と時間を確保する
公私のボーダーが曖昧だと、リフレッシュすることが難しく、私生活を充実させることが難しくなります。
仕事とプライベートの時間は分け、気持ちを引きずらないように心がけましょう。
・価値観を多元化する
今までの価値観を変えることは、難しいことだと思いますので、趣味を持つなどして依存の対象を分散させるように心がけてみましょう。
また、趣味として新しい分野の勉強を始めてみると、これまでとは違ったものの見方や考え方をすることができるようになるかもしれません。
・生き甲斐を持つ
趣味を持つことと同様に何らかの生き甲斐を持つことは大切です。
大変な仕事をした後は、美味しいものを食べる、日常のストレスを発散させるためにライブに行く、自分へのご褒美とし欲しいものを買うなど、生き甲斐を持って生活をすることで、より豊かな気持ちで生きることができます。
まとめ
今回は、自律神経失調症について紹介してみました。
ストレス耐性を高める方法の一つとして、自分を受け入れてくれる仲間や友人を持つことも大切です。
悩みを聞いたり、打ち明けたりできる人を多く持つと、頼れる仲間や場所が増え、より安心感を持って生活することができるため、ストレス耐性が高まります。
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