【iPhone手帳術】Windowsと連携できるって知ってた?iPhone歴10年なら当然の基本ワザ
○iPhoneとMacの相性はよい。ではWindowsとは?
iPhone関連の記事やBlogを見ていると、よく「MacはiPhoneとの連携に優れているからWindowsより相性がよい」みたいな記事がある。果たして本当にそうだろうか。
確かに、同じメーカーが作っているのだから連携性は高いに違いない。だがそのことを持ってしてWindowsとはまったく連携ができないようなイメージがまかり通っているような気がしてならない。
そして実際には、iPhoneはWindowsとも連携可能だ。具体的には、標準アプリの「メモ」「リマインダー」「写真」「カレンダー」「メール」などは、すべてWindowsパソコンからも参照/編集が可能である。
このことは、知っている人は知っているし、これを読んでいる人の中にも「なにを今さら」と思っている人が多々いることは想像に難くない。いや間違いなくそうだろう。
念のためにいえば、もちろんMacとiPhoneとの連携でできることのすべてが同じようにWindowsでもできるわけではないだろう。
ただし、こういう事実があることも指摘しておきたい。
私がYahooJapanクリエイターズプログラムの動画で「【iPhone手帳術】Macだけじゃない!WindowsとiPhoneの連携にiCloudを使おう」というタイトルで動画をアップした。その視聴数はその月のYahooJapanクリエイターズプログラム全部の動画の平均の1.2割増しぐらいの数字だった。また、IT企業でマーケティング担当をやっている優秀な知人から「知りませんでした」という連絡すら来たのだ。
思うに、真相は以下のことではないか。iPhoneの日本でのシェアは5割を超えている。
そしてiPhoneのヒットに伴ってMacのシェアが上がってきているとは言え、まだまだWindowsのユーザーは多いはずだ。つまり、iPhoneとWindowsパソコンの両方を使っているユーザーはそれなりの数はおり、その層は必ずしもこの2者について、連携みたいなことにそもそも興味がないか、あるいは、知ろうともしていないのではないかということだ。
○iPhoneは、他のツールとの連携こそが使いこなしのポイント
私がこの1月にSchooというオンライン授業サイトでiPhone手帳術の講義をしたときのことだ。iPhoneとWindowsとの連携を紹介したら、「それはiPhone手帳術じゃないじゃん」という視聴者のリアルタイムでの意見があった。だが、iPhoneをそれ単体で利用しなくてはならない理由はない。そもそも、スティーブ・ジョブズがiPhoneを発売したときのトピックの一つは、ネット接続だった。つまり、その先のクラウド連携も含まれていると考えれば、むしろ単体で使う方が不自由で不自然だとも言えるのだ。
もう一度書いておこう。iPhoneを便利に使うポイントは、iPhone単体の技やアプリもそうだが、パソコンやBluetoothキーボードを含む他のハードウェアや、各種クラウドサービスとの連携を視野に入れ、活用することなのだ。
そしてそのもっとも簡単で、無料で使える方法こそが、iCloudを利用した連携なのだ。
そもそもクラウド上のデータを参照しているだけなのだから、iPhoneとWindowsは連携できて当然。そもそも、iTunes for Windowsが出た時点で(iPodの時代)Apple製品とWindowsとの壁はずいぶん低くなっていた。
また、iPhoneの小さな画面から入力するよりは大きな液晶ディスプレイをもったパソコンからのほうが、特にハードウェアキーボードでのタイピングになれた人には便利なはずだ。
○Webブラウザレベルでも連携できる
iCloudを利用したiPhoneとWindowsの連携方法については、上述の動画を参考にしてほしい。
さらに、これも知っている人は知っているがDropboxやEvernoteなどの各種クラウドサービスは当然のごとく、MacでもWindowsでも利用することができ、iPhoneからも利用できる。つまり、クラウド上の同じデータにiPhoneからもWindowsからもアクセスすることは当然できるわけだ。これはGoogleの各種アプリしかりである。
iPhone手帳術については、今後も、いろいろなテーマでここで取り上げていくつもりだ。どうぞお楽しみに。
参考:『凄いiPhone手帳術』(エイ出版社)