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ロケット上昇、防御率1点台に 150キロ超のツーシームを中心に6回無失点で4勝目<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ウォーカー・ロケット(写真:トゥサンベアーズ)

23日の韓国KBOリーグは全5試合が14時開始のデーゲームで行われました。

トゥサンベアーズ-ロッテジャイアンツ(チャムシル)は、4-0でトゥサンが勝利。トゥサンの先発ウォーカー・ロケット投手は、6回101球を投げて被安打7、三振7を奪って、ロッテ打線を0点に抑えました。

ロケット投手は140キロ台後半から150キロに乗せるツーシームを中心に、130キロ台のチェンジアップ、120キロ台のカーブで配球を組み立て、要所で凡打を誘っていきました。

この日が9試合目の登板で4勝目(3敗)となったロケット投手。安定した投球を続け、防御率をリーグ4位の1.99としています。

◆「アルカンタラらに続くか」

トゥサンは在籍した外国人投手が活躍する事例が多く、昨季はラウル・アルカンタラ投手(現阪神)、2019年はジョシュ・リンドブロム投手がそれぞれ20勝を記録。18年はセス・フランコフ投手が18勝を挙げ、3年続けて最多勝投手を輩出しました。今季はここまでウォーカー・ロケット投手、アリエル・ミランダ投手がともに4勝をマークしています(リーグトップは6勝)。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

KIAタイガースとの2軍戦に1番レフトで先発出場し、1打席目に四球の後、2打席目以降はショートへの内野安打、投手強襲の内野安打、センターへのヒット、左中間へのヒットで2者が生還と、4打数4安打2打点の活躍を見せました。

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以下が全5試合の結果です。24日は試合がなく、同日五輪候補選手が2回目のワクチン接種を行うため、翌25日は全5試合の中止が決定しています。

◇5月23日(日)の結果

・トゥサン 4 - 0 ロッテ(チャムシル)

 勝:ロケット

 敗:ストレイリー

・キウム 7 - 4 NC(コチョク)

 勝:ハン ヒョンヒ

 敗:ルチンスキー

・SSG 8 - 0 LG(インチョン)

 勝:オ ウォンソク

 敗:スアレス

・ハンファ 1 - 8 KT(テジョン)

 勝:デスパイネ

 敗:イ スングァン

・サムスン 7 - 5 KIA(テグ)

 勝:チェ ジグァン

 敗:チャン ミンギ

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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