雁木が並ぶ地域に住むライターのかどまるです。
新緑が眩しい高田城址公園にやってきました。

7/15からは観蓮会が予定されていますが、ちょうどお堀の蓮は葉が出てきて堀いっぱいに広がってきたところ。緑豊かで暑すぎないこの時期は新緑の中ウオーキングを楽しむ市民や学生さんの社会科見学だったりと、公園内は平日も結構賑やかです。

こちら上越市立歴史博物館もその一つ。取材日も県内の学生さんがバスに乗って見学に来ていました。
現代では新潟市が県の中心地ですが、昔々は越後の国の中心地は上越地方で、越後国府が置かれていました。ここでは上越地方の歴史について学ぶことができ常設・企画展示とも行ったことがある方は多いと思います。

そしてここのミュージアムカフェは市民にはお馴染みの和菓子屋「御母家」さんが運営をしているのはご存知かと思いますが、ここでしか味わうことができない逸品があるのはご存知でしたか？
仕事上もそうですが、普段もコーヒーをよく飲むかどまるはびっくりしました。
博物館の見学者以外にも誰でも利用できるミュージアムカフェ「御母家」さん。早速行ってみましょう。

城址公園の新緑も楽しめるロケーションばっちりなカフェ

歴史博物館は9:00から開館していますが、カフェ「御母家」さんは10:30から。

入口に看板が出たらオープンの目印です。

あつあつもちもちのちまき、美味しそう！
しっかり食べたい方には発芽玄米のハッシュドビーフもいいですね。公園を散策した後に食べたくなるものばかりで迷います…。中へ入ってみましょう！

カフェ「御母家」さんは入口を入って右手にあり、１階は無料ゾーンになっていて誰でも利用可能です。

１階のラウンジは広々としていて、足元には市の全体図、目前には公園の緑が絵画のよう。
県内外の博物・美術館の広告を設置しているので鑑賞がお好きな方は情報収集にもってこいのスペースでもあります。
この公園内の美しい緑を見ながら喫茶が楽しめるのがカフェ「御母家」さんです。

御母家こだわりのメニューの数々！珍しい発芽コーヒーも

カフェ「御母家」さんの飲食スペースはミュージアムショップを通った奥にあります。
先にカフェ入口でメニューをオーダー、支払いを済ませるシステムです。

ミュージアムショップでは県内のクラフトなども取り扱っていますが、手前の上越の御菓子類はカフェ「御母家」さんで購入することができます。

老舗和菓子屋さんの御菓子の他、御母家さん自慢の笹団子や兜ちまきも。冷凍だからお土産にも家庭用でも嬉しい！すっかりお腹がすいてきました。

先程のお土産売り場の反対側にカフェ「御母家」さんの入口兼レジがあります。メニューはこちら。

ん？発芽コーヒーとは？
初めて耳にする珍しいものが。
スタッフさん曰く「発芽させたコーヒー豆を焙煎したコーヒーで、この辺りではここでのみお楽しみいただけます！」だそうです。
それはコーヒー好きとして注文せねばなりません。

甘味はこちら。
暑くなってきたのでソフトクリームもいいなあ…。
と思いましたが御母家さんといえば黒豆を使った豆大福、なので甘味は黒豆寒天セットにしました。セットのドリンクは先ほどの発芽コーヒー、更に豚肉と筍の兜ちまきも単品で一緒にオーダー。
甘いの、しょっぱいの、気になったもの、全部いいとこ取りの欲張りメニューです。先に支払いを済ませていざ店内へ。

公園の新緑も癒し！お好きな席をお選びください

座席は２～３人席が７卓、２人用ソファ席が２卓。

窓が大きいので全席から公園の緑を見ることができます。
緑がとても綺麗に見えますね。

せっかくなので、こちらのソファ席を選びました。
公園の風景が絵のようで、まるで別世界です。景色を独り占めできて贅沢だなあ。
気温が徐々に上がってきましたが、ぼうっと暑さを忘れて注文した商品を待ちます。

御母家さんの美味しいものをいいとこ取り！

お待ちかね、黒豆寒天に兜ちまき、発芽コーヒーがきましたよ！

黒豆寒天は寒天と黒豆のみのシンプルなビジュアルですが、大粒の黒豆がゴロンとして食べ応えがありそう。
ほかほかの兜ちまきは緑の差し色も美しく上品なたたずまい。
発芽コーヒーは芳醇で香ばしい香りを漂わせ、どれから手を付けようか迷ってしまいますが早速いただきます！

まずは珍しい発芽コーヒーからひと口。
飲んだ瞬間に豆の旨味がぶわっと広がり、苦味はほんのり優しく後からやってきます。
とてもまろやかで角が無く、酸味もわずかでびっくりするくらいとても飲みやすい。これは凄いぞ…！

スタッフさん
「普段はブラックが苦手、という方でも発芽コーヒーなら何も入れなくても美味しく飲めるというお客様もいるんですよ」

うんうん、これは是非最初の一口をブラックで味を楽しんで欲しいコーヒーです。
上越は豆を深煎りしたものが好まれる傾向があり、それもとても美味しいのですが半面苦味が苦手な方がいらっしゃるのも事実。東京で多かった中煎りに慣れたかどまるが上越に来た当初、深煎りのコーヒーを扱っているお店が多くて驚いたものです。

発芽するために栄養素をぎゅっと蓄えたコーヒー豆を焙煎した発芽コーヒー。
上越ではここだけのお味なので、是非お試しください。

この勢いで熱いうちに兜ちまきをいただきます。
きゅっと兜を被っているかのような姿が美しいですね。

ふわり、豚肉の出汁が効いた醤油のいい香り。
上越産コガネモチの粘りの強さが食べる前から伝わってきます。

箸でつまむと弾力感が更に伝わってきて、もちもち好きにはたまりません。
ひと口頬張るとアツアツでお出汁の味がしっかりと感じられ、もっちもちで食べ応えがあります。セットにするとお味噌汁が付いてくるそうですが、これは予想外にお腹がいっぱいになりそう。舞茸のちまきも頼んでおくべきでした。
いかにも米が美味しい新潟らしさを感じられるので観光客も喜びそうな軽食ですが、市民も普通にストックしておきたい上越の味です。美味しい！
あっという間にぺろりと食べてしまいました。

ラストは甘味、黒豆寒天は黒蜜をかけていただきます。
寒天と合わせてある甘味の豆というと普通はえんどう豆ですが、ここはえんどう豆ではなくて御母屋さんの拘り、自慢の黒豆がたっぷりなのが嬉しい。
お正月のご馳走の黒豆をつい食べ過ぎてしまう、黒豆好きにはたまらない甘味です。

ご覧ください、つるんとした黒豆と寒天。一緒にいただきます！
シンプル故にダイレクトに伝わってくる北海道産の豆の風味と食べ応え。
しっかり甘い黒豆ですが、沖縄産の黒蜜と合わせると不思議なすっきり感もあります。
そこへぷるんとした寒天が加わって、口の中では様々な食感がして楽しいです。
公園の散策でちょっと疲れた体に染み込む優しい甘さとさっぱりリフレッシュ感。
和菓子好き、特に豆好きな方に是非試して欲しい逸品です！

すっかりお腹がいっぱいになって眺める景色も最高。
カフェ「御母家」さんの拘りがあちこちに感じられるメニューの数々。どれもとても美味しく、大満足な時間を過ごすことができました。
取材ご協力ありがとうございました。

7月は特別御城印の頒布に観蓮会がスタート！暑さに気を付けてお越しください

これから7月に入ると、観蓮会だけでなく7/5（水）には高田城の開府を記念した特別御城印の頒布が予定されており、頒布会場の歴史博物館の周辺が賑やかになると思われます。

上越市立歴史博物館ホームページ　御城印の頒布について

上越市立歴史博物館の企画展も始まりますし、常設展示も大体3か月に一度を目安に展示物が変わっているので、そちらも是非お楽しみください。新たな発見と出会えるかもしれませんよ！

そして鑑賞や散策でちょっと疲れた時はカフェ「御母家」さんへお立ち寄りのうえ、緑に囲まれたミュージアムカフェで素敵な時間をお過ごしください。
ご馳走様でした。