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韓国リオ五輪メンバー決定!!ソン・フンミンら海外組のOA枠で日本に雪辱誓う!?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
OA枠としてリオ五輪に出場するソン・フンミン(写真:アフロ)

リオデジャネイロ五輪に挑むサッカー韓国代表のメンバーが決定した。6月27日、チームを率いるシン・テヨン監督が18名のメンバーを発表した。その内訳としては、国内選手11名、海外組7名となる。シン・テヨン監督は「攻撃が最大の防御」という戦略でリオ五輪に挑む考えのようだ。

(参考記事:「攻撃が最大の防御」リオ五輪、韓国サッカー代表の最終メンバー18名が決定

最大の関心事だったオーバーエイジはやはり3枠をフル活用することになった。しかも、すべて海外組だ。

ひとりはイングランド・プレミアリーグのトッテナムに所属する韓国サッカー界の若きエース、FWソン・フンミン。ソン・フンミンのオーバーエイジ起用は、3月には早々と発表されていたが、順当に選ばれた格好だ。日本にまさかの逆転負けを喫したU-23アジア選手権直後から内定していたとされているだけに、オーバーエイジ大本命と言える。

もうひとりはかつてFC東京でプレーし、現在は中国リーグでプレーするDFチャン・ヒョンス。2014年仁川アジア大会ではキャプテンとしてチームをまとめ上げたリーダーシップに期待が集まる。シン・テヨン監督も4月の段階でオーバーエイジ起用を公言していた。

そして最後の1枠に選ばれたのが、ポルトガルのFCポルトでプレーするFWソク・ヒョンジュンだった。シン・テヨン監督は本来、ドイツ・ブンデスリーグのアウクスブルクに所属するDFホン・ジョンホを希望していたようだが、クラブ側の協力を得られず断念。

その代案として目下売り出し中のストライカーであるソク・ヒョンジュンが選ばれたようだ。

今年は韓国代表にも復帰し、6月5日のチェコ戦では値千金の決勝ゴールを決めて一躍、注目株になった。両腕いっぱいにどきつく描かれた、大胆で強烈なタトゥーも話題を集めている。ソク・ヒョンジュン本人も、リオデジャネイロ五輪出場には意欲的だっただけに、次善策としては最強の補強と言えるのではないだろう。

(参考記事:一挙公開!! 韓国サッカー界の“文身=タトゥー”ベストイレブンはこの11人!!

Jリーグ勢からは、コンサドーレ札幌のGKク・ソンユン、水戸ホーリーホックのDFソン・ジュフンが選ばれている。また、クォン・チャンフン(水原三星)、ファン・ヒチャン(ザルツブルク)、リュ・スンウ(レバークーゼン)など、U-23アジア選手権でも活躍したメンバーたちも選ばれている。

「コルチャギ(谷間)の世代」と言われながらもリオデジャネイロ五輪出場を決めた一方で、U-23アジア選手権の決勝で日本に痛恨の逆転負けを喫して「ドーハの悪夢」も味わった選手たち。メディアは「歴代級に屈辱的な試合」とし、一部では「マナーの悪さでも敗れた韓国“ドーハの悪夢”」ともされた。

チームを指揮するシン・テヨン監督も先日、韓国メディアとのインタビューで「時間が過ぎてもあの敗北は忘れられない。あんな衝撃的な敗北は監督になって初めて」と語り、「五輪で準決勝まで勝ちあがれば日本と対戦できるが?」という問いに対しても、「そうなったら日本を放っておかない。まだ頭に来る。サッカーファンたちに申し訳ない気持ちも依然として持っている。かならずそれを晴らす機会を掴みたい」と意欲を燃やしていた。

(参考記事:最終メンバーの点数は60点!? リオ五輪サッカー韓国代表のシン・テヨン監督の一問一答)

果たして韓国リオ五輪代表は前回ロンドン五輪に続きメダルを手にすることができるだろうか。チームは7月18日に、ブラジルに出発する予定だという。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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