【神奈川県鎌倉市】大河ドラマファン必見!長谷寺でこれまで非公開だった貴重な仏像が公開中
10月に入り絶好の行楽シーズン!ですが遠出は少し心配…という方に、今回は近場のオススメスポットをご紹介します。
ご存知、長谷寺。境内は一年を通して四季折々の花に彩られます。
その長谷寺でご紹介したいのは、観音堂の隣にある「観音ミュージアム」です。
早速のぞいてみましょう。
アトラクションの入り口のようで、なんだかドキドキします…
観音ミュージアムは2015年に完成した博物館で、館内には長谷寺本尊の「十一面観音菩薩」を中心に、様々な寺宝が紹介されています。例えば国の重要文化財に指定されている仏像や梵鐘、室町時代に制作されたという絵巻物など、貴重な資料がずらりと展示されています。
映像も多く、歴史に精通していない私でも「へ~!なるほど~!」と思わず唸ってしまう興味深い解説と展示法になっています。
この観音ミュージアム、入口入ってすぐのところに、今年3月、新たに2体の仏像がお目見えしました。
勢至菩薩坐像(写真左)と弥勒菩薩坐像(写真右)です。
学芸員の宗藤健さんによると、2体はこれまで裏手の収蔵庫で長い間保管されていましたが、今年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映と、長谷寺本尊が造られて1300年という記念行事が重なったことから、仏像の公開に踏み切ったということです。
高さ1メートル以上で大人の背丈に近い大きさ。ガラス越しではありますが、とても近くに拝むことが出来て迫力があります。
右手の弥勒菩薩坐像は、本尊の長谷観音を修復する際、頭についている十一の顔の中に弥勒菩薩の顔が見えたといういわれがあるそうで、本尊と深い縁があるお像。
左手の勢至菩薩坐像は、鎌倉幕府の御家人である畠山重忠の守り本尊といわれているそうです…。
大河ドラマファンの中にはまだ畠山ロスの方もいらっしゃるかと思いますが、これを聞くと「あの中川大志さんの大切なお像なのね!」と想像を膨らませて楽しめることでしょう。
暗い館内に照明で浮かび上がる貴重な仏像は、拝むだけでご利益を感じられそうです。
また先述したように、長谷寺本尊が造立されて1300年ということで、観音堂では普段拝見できない観音さまの足元まで拝むことが出来る全身特別総開帳が行われ、今年12月18日まで手ぬぐいごしに触れることも出来ます。
沢山の貴重な機会が重なっている長谷寺。今こそ改めて訪れて「観音ミュージアム」にも足を運んでみてください。
※観音ミュージアムは9月末に展示替えが行われたため、一部内容に変更が生じている場合があります。
【詳細】
長谷寺 観音ミュージアム
住所:鎌倉市長谷3-11-2(長谷寺境内)
電話:0467-22-6100
アクセス:江ノ電長谷駅から徒歩5分
受付時間:9:00~16:00
入館料:大人300円 子ども(小学生)150円
※長谷寺拝観料要別途