サウジの王子も絶賛の神戸ビーフ!お手軽に味わえる方法を探してみたよ【神戸市】
先日、サウジアラビアの王子が来日して「神戸牛」をハラールフードとして輸入する契約をしたと、ニュースで取り上げられていましたね。KOBE BEEF、今や世界的人気です。
ますます海外からも認められる日本の味、神戸牛。だけど私たちにとって、それは少し高級で近寄りがたいというイメージがなきにしもあらずです。
せっかく美味しいものがこんなに身近にあるのに…何とかもっと手軽に味わえる方法はないのかと思い、肉屋=コロッケという方程式を元に、神戸牛のお店「辰屋」を訪ねてみました。
「手頃な神戸牛メニューはありますか?」という私の質問に「ありますよ。加工品だとコロッケ、ミンチカツ、ハンバーグ、ビーフジャーキーやカレー、佃煮なども」と、4代目店主の辰己真一さん。
「ビーフジャーキーはお肉自体が美味しいからね。加工の過程で脂が取れ、乾燥などして4分の1ほどになってしまうんやけど」と笑います。採算度外視のようですが、それでも美味しいものをという想いがあるようです。
「コロッケも、牛脂がブワーッと溶けて美味しい。脂が味を決めるからね。冷凍の持ち帰りには別添えで牛脂も付けていて、その牛脂を油に入れて揚げることで香りも良くなるから」
ちなみに、店頭でのコロッケ揚げたて販売等はないとのことだったので、冷凍を持ち帰っておうちで揚げてみました。牛脂の柔らかな甘味が感じられる、ソース要らずの味わいあるコロッケでしたよ。
辰己さん曰く「神戸牛」という生きた牛は存在しないのだそう。「生きている内は黒毛和牛の但馬牛。兵庫県で生まれ育ち、肉になった上で厳しい条件をクリアし、格付けされたものだけが神戸牛と名乗れるんです」
「他の肉との違いは肉質、細かいサシ。不飽和脂肪酸が多くて脂の質が良く、美味しくて胃もたれしません」と、神戸牛の特徴を教えてくれました。
霜降りは血統で、味は脂で決まるそうです。神戸牛の脂は人肌の温度で溶けてしまう程なのだとか。おすすめを聞くと「家庭で食べるならすき焼き肉かな、何にでも使えるからね」
「ギフトにはステーキが人気が高い。ほとんどのお店はお肉を冷凍で送ったりしてるけど、ウチは冷蔵でお届けしてる。これは珍しいと思うよ」と。それは味の違いまで関係してきそうですね。
「神戸牛の販売店はあっても、専門店ってなるとたぶんウチの店しかないやろね」と辰己さん。先日のサウジの王子が来た時も、歓迎式典に神戸肉流通推進協議会の理事として参加されていたそうですよ。
「特別な日には、ぜひご家庭で神戸牛を食べて欲しい。誕生日や記念日、お客さんが来たりしたら出してあげたりね」
確かに、神戸に住んでいたら一番美味しい状態のお肉がいつでも手に入ります。高いお金を払ってレストランに行かないでも自宅で調理できるのはラッキーとも言えますね。
「神戸牛はレストランで食べるもの」ではなく「特別な日に家庭で食べるもの」という方法を取ると、神戸人にとってもっと身近な存在になっていくのかも知れません。
神戸の人間が神戸の美味しい味を満喫して、そこから周りにもっと広まっていくような流れがあると素敵ですね。食卓に神戸牛がある日を、家族と一緒に楽しんでみては。
辰屋
辰屋ホームページ (外部リンク)
辰屋インスタグラム (外部リンク)
住所:兵庫県神戸市中央区元町通1丁目13−19
営業時間:10時00分~17時30分
定休日:日曜
電話:078-331-3016
Google マップ (外部リンク)
※取材では辰屋様のご協力により、コロッケ、ビーフジャーキーを無償で提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。