【長野市】いつも車で通り過ぎていた「久米路渓」に立ち寄ったら、自然がつくる美しさの不思議に出合った
国道19号を通る機会がある方でしたら信州新町への道すがら、「久米路渓」の看板を目にしたことがあるのではないでしょうか。
かく言う私も、通るたびに気になっていたものの、いつも通り過ぎてしまっていました。用事があり信州新町を訪れた空き時間に、観光がてら久米路渓を見に行こうと思い立ち、行ってみました!
国道19号から、コの字型にぐるっと回れる道路があり、寄り道するのは簡単でしたが、道路の見通しが悪いので安全運転に気を付けてお越しください。
舗装された駐車場があります。
安曇野の「犀川と泉小太郎伝説」の像がありました。泉小太郎の母・犀龍が下った川を「犀川」と呼ぶようになったのだそうです。
駐車場にある看板には、犀川久米路の恒久治水対策事業の概要が記されていました。昭和58年には甚大な浸水被害があったそうです。河川トンネルを間近に見ることができます。
久米路渓は久米路橋から見ることができます。久米路橋は犀川の両岸を結び、現在かかっている橋はなんと昭和8年に竣工した古いものです。
意外と車通りがあるので、気を付けて散策してください。
おそらく、新緑の季節や紅葉シーズンの景色は素晴らしいものだろうと、容易に想像ができます。今の季節の景色は寒々しいですが、切り立った岸壁の荒々しさが自然の力強さを感じさせます。
自然がこのような岩肌を作り上げたというのが、何とも不思議な感じがします。
古くから、名勝名橋として文人墨客が訪れて来たのだそうです。
すぐわきにある久米路公園の遊歩道は、急斜面の階段を上ります。
勝海舟が、明治15年に、水内村安用(信州新町)の佐久間象山の弟子に求められて作り揮毫したという、久米路橋の長歌の歌碑がありました。
おそらく管理上の問題で、遊歩道の上の方は立ち入り禁止になっています。危険なのでそれ以上は立ち入らないようにお願いします。
高いところから、見晴らすのも気持ち良かったです!
地元・長野市の歴史や名勝を、意外と知らずにいる方もいるのではないでしょうか。お出かけのついでに、歴史散策をしてみるのも楽しいのでおすすめです。
【おでかけ情報】
久米路渓 長野市文化財データベース
所在地:長野市信州新町水内
*記事の内容は取材当時のものです。