【函館市】ハイカラな街"箱館"。当時の変わりゆく文化と発展の歴史を残した展示施設『旧イギリス領事館』
市電「末広町」徒歩 約4分の場所にある『旧イギリス領事館』。
今回はこちらにお邪魔させていただきました。
基本情報
住 所:北海道函館市元町33−14
営業時間:【4月1日~10月31日】9:00~19:00/【11月1日~3月31日】9:00~17:00
休館日 :年末年始
入館料 :大人 300円/学生・児童・幼児 150円
函館が国際貿易港として開港した1859年から75年間、港町函館を彩っていた『旧イギリス領事館』。
数回の火災による焼失などを経て、1913年にイギリス政府工務省上海工事局の設計により再建され、1934年まで領事館として使用されていました。
入館料を払い中の展示物などを見ることができるため、今では旅行客を中心に多くの方が訪れていますが、この一般公開が始まったのは平成に入ってから。
市政施工70周年を記念して復元し、1992年に現在まで続く一般公開が開始されました。
「領事執務室」では幕末から明治まで函館とイギリスの"かけはし"となり尽力してくれたリチャード・ユースデン領事の紹介や、手前の窓側にある当時を体験できるアイテム"タイムスリップスコープ"などが置かれています。
イギリスのティータイムを演出した「家族居室」には、食卓用品や当時の電話機を真似て作成した公衆電話などが展示されています。
"ユースデン夫婦の思い出"として置かれている冊子には、当時の新聞記事によるユースデン夫婦の活動や写真などがあり、函館公園にある"ライラック"に縁のある方で様々なことをされていたことがわかります。
貴重だと思うのでぜひ目を通してみてください。
ここでは写真文化の始まりや西洋音楽・料理など、開港により当時の箱館に取り入れられていくハイカラ文化や関わった人物などの歴史を知ることができます。
そして、ここにも覗くことで見られる仕掛けにがあるので注目してみてください。
進んでいくとペリーの航路や開港当時の"箱館"の大きな地図と西洋文化により変わりゆく風景が"函館ハイカラ波止場"として見ることができます。
「ハイカラさん」に変身できる面白い写真スポットなので、1人ではもちろんグループで撮影できる楽しい場所になっています。
感想ノートの設置やスーベニアショップでは「幸運のスプーン」の販売もされています。
『旧イギリス領事館』では庭もとても素敵です。
5~6月頃のバラの季節が有名ですが、緑も多いため紅葉の季節も建物の色や風景との相性が良く物語の世界観に入り込んだような気持ちになります。
そしてもう1つ、ぜひ見てほしいのが「門」です。
あまり気にすることがない部分ですがバラ模様が施されており、こちらも素敵なデザインとなっています。
細かな部分までこだわりが感じられますね。
入館料は大人300円、学生・生徒・児童150円となっていますが、『旧イギリス領事館』を含む西部地区の4施設で使える共通入館券も販売しています。
対象の施設は「函館市旧イギリス領事館」「旧函館区公会堂」「函館市北方民族資料館」「函館市文学館」。
行きたい施設数によって共通入館券の種類を選べるため、ご希望に合わせて購入してください。
期限がないので、旅行で来られた方などもいつでも使えるのが嬉しいポイントですね。
開港により西洋文化が取り入れられ、港町として栄えてきた函館の変化を知ることができる『旧イギリス領事館』。
体験も含め楽しい時間を過ごしに足を運んでみてはいかがでしょうか。
◎『旧イギリス領事館』◎
・住 所:北海道函館市元町33−14(Googleマップ)
・アクセス:市電「末広町」徒歩 約4分
・営業時間:【4月1日~10月31日】9:00~19:00/【11月1日~3月31日】9:00~17:00
・休館日 :年末年始
・駐車場 :なし
・入館料 :大人 300円/学生・生徒・児童 150円
・共通入館券:4施設:大人840円 学生・生徒・児童420円/3施設:大人720円 学生・生徒・児童360円/2施設:大人500円 学生・生徒・児童250円
・公 式:函館市旧イギリス領事館公式サイト(外部リンク)
~撮影・掲載にご協力いただきありがとうございました~