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【アジアリーグ】日本製紙クレインズから「ひがし北海道クレインズ」に改め、来季のアジアリーグ加盟内定!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
最後の試合の舞台となったユジノサハリンスク(Photo:Jiro Kato)

 2003年11月15日に最初の試合が行われた「アジアリーグ アイスホッケー」で、栄えある初代チャンピオンに輝くなど、リーグをけん引してきたチームの一つが「日本製紙クレインズ」でした。

▼有終の美を飾れず準優勝

 多くのメディアで報じられたとおり、クレインズは昨年12月にシーズン終了後の廃部を発表。

 プレーオフではファイナルまで勝ち進みましたが、あと一歩及ばずサハリンに敗れ準優勝。

 有終の美を飾ることは、できませんでした・・・。

▼来季もアジアリーグ加盟が内定

 廃部発表直後から続いたファンの方たちを中心としたムーブメントが、大きな力となって、新チームの加盟申請手続きも完了。

 クレインズの後継チームとして、来季もアジアリーグに加盟することで、既に内定を得ているとのことです。

▼チーム名などを変更

 また、当初の発表から、チーム名称を 「ひがし北海道クレインズ」に。

 合同会社の登記を 「ひがし北海道クレインズ合同会社」に。

 同社の所在地を 「釧路市内」に。

 チームの代表も「田中茂樹」氏に。

 法人格も合同会社から「株式会社」に、それぞれ変更すると発表されました。

▼チームの代表に田中茂樹氏が就任

 なかでも目を引くのは、東北海道アイスホッケークラブ合同会社の代表社員が、茅森健一氏から、田中茂樹氏に変更されたこと。

 新たに代表職に就くことが発表された田中氏は、国際アイスホッケー連盟男子世界ランキング「11位(記事公開時点)」のラトビアの国営航空エア・バルティックのマイレージから発展したデータソリューション企業(株)PINS JAPANの代表取締役社長。

 KHLに参戦しているディナモ リガの、地域とファンの連携プログラム開発運営や、スポーツテック分野でも豊富な経験を持つ人物とのこと。

 新生クレインズのプロジェクトでは、 当初から茅森氏とともに東北海道アイスホッケークラブ合同会社の発足や、一連の活動を陰ながら支えてきたそうで、 チームの株式会社化による組織化と、チームの経営を見据えた中での代表交代との理由に基づくものだそうです。

 一方、茅森氏も、経営企画担当としてチームと事業部門の連携を支える要として、チームの運営に携わる予定。

 また、それに先駆け、新体制を整え、新たなチーム名を発表するなどしてきたのに加え、有志らが尽力した署名活動も大きな力となり、新チームへの移行を後押ししました。

▼「ひがし北海道クレインズ」の選手は現在14人!

 現時点で、ひがし北海道クレインズ一期生として、連盟登録が済んだ選手は、

GK:木下侑亮

DF:小泉和也、松金健太、加藤慎之介、梁取慎也、山崎勇輝、伊藤賢吾

FW:重野駿祐、入倉大雅、高見翼人、西脇雅仁、久保直也、大津晃介、上野拓紀

以上の14名。(敬称略)

 今後は連盟登録の申請作業を進め、アジアリーグ参戦が正式に決定次第、新チームのお披露目会を兼ねた記者発表を行うプランがあるとのこと。

 日本製紙クレインズから「ひがし北海道クレインズ」に生まれ変わり、どんなチームとなって開幕を迎えるのか?

 クレインズファンに限らず、アジアのホッケーファンの皆さんの期待感が、高まっていきそうです。

尚、記載した情報は、チームから配信された昨夜のリリースに基づいて掲載致しました。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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