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性格形成、親の影響、遺伝と育て方。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、「性格形成、親の影響、遺伝と育て方」ついてお話したいと思います。

では早速。
性格形成は親の影響が大きいです。
赤ちゃんは、生まれつき、個性を持って生まれてきますが、
多くの場合は、父親か母親に似て生まれてきます。それ一般です。

でもときおり、父親にも母親にも似ていない子どもが生まれてくる場合もあります。
でも、そういう場合でも、辿れば、お父さんかお母さんのお爺ちゃんかお婆ちゃんに似ていることが多いです。
まれに、お父さんお母さんにも、お爺ちゃんお婆ちゃんにも似ていない赤ちゃんが生まれて来る場合もありますが、あるにはあります。

赤ちゃんは、生まれつき個性を持って生まれて来るので、親として自分の子どもを同じように育てたとしても、兄弟・姉妹は、違う性格を持った大人になることは珍しくありません。

生まれて来る子どもが、誰に似て生まれて来るのか? 誰にも似ずに生まれて来るのか? は、親としてコントールできるものではありません。

続いて、

ある生まれつき性格を持ってきた赤ちゃんを、養育者がどう育てるか? で、その子の性格が大きく決まります。たとえば、怒ってばかりのお父さんお母さんから育てられた子どもは、怒ることによって人をコントロールすることを学びます。よって、怒りん坊のご両親から育てられた子どもは、遺伝もありますが、育てられ方により、怒りん坊の大人になる可能性が高いです。

そういう意味では、性格形成において、養育者の責任は大きいです。
どう育てたかで、子どもの性格がどうなるか、大きく決まってしまうからです。

ただ、ここまで話して、皆さんにお伝えしたいことがあります。
それは、生まれつき、親の影響を大きく受ける子どもと、さほど受けない子どもがいるという事実です。

親の影響を大きく受ける子は、良い親だったらウルトラ・ラッキーですし、良くない親だったら、ウルトラ・アンラッキーということになります。
親の影響を大きく受けない子は、良い親だったらただのラッキーですし、良くない親だったら、ただのアンラッキーになります。

この記事をお読みの方で、お子さんをお持ちの方にお伺いしたいのですが、あなたのお子さんの精神状態は、あなたの精神状態に大きく左右されますか?

「左右される」と仰る人は、あなたのお子さんは親に影響されやすい人ということになります。「さほど左右されない」と仰る人は、あなたのお子さんは、親に影響されにくい人ということになります。

その他、母親に強く影響される子、父親に強く影響される子がいます。
これは生まれつき性格なので、変わるものでも変えるものでもありません。

続いて、

親にあまり影響されない子は、誰に影響されるのか? と言いますと、それは社会や友人ということになります。

よって、親に影響されやすい子を持ってらっしゃる方は、自分の精神状態を常に安定させておくことに気をつける必要がありますし、親に影響されにくい子を持ってらっしゃる方は、子どもに良い環境を与えることに気をつける必要があります。

では、今日のまとめです。
1.子どもは、親もしくは祖父母の遺伝子を持って生まれて来ることが多い。こればかりは、誰にもコントロールすることが出来ない。
2.子どもは親の影響を受けて性格を形成させるが、親の影響をよく受ける子とあまり受けない子がいて、それは生まれつき決まっている。
3.親の影響をよく受ける子に対しては、親は自分の精神状態を安定させることに心を配る必要があり、親の影響をあまり受けない子に対しては、親は子どもに良い環境を与えることに心を配る必要がある。

というわけで、今日は以上です。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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