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諸君、脱帽したまえ。天才だ。藤井聡太挑戦者(19)竜王位獲得&史上最年少四冠達成&将棋界席次1位に

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月12日・13日。山口県宇部市・ANAクラウンプラザホテル宇部において第34期竜王戦七番勝負第4局▲豊島将之竜王(31歳)-△藤井聡太挑戦者(19歳)戦がおこなわれました。棋譜は公式ページをご覧ください。

 12日9時に始まった対局は13日18時41分に終局。勝敗不明の難解きわまる終盤戦のはてに、結果は122手で藤井挑戦者の勝ちとなりました。

 藤井挑戦者は七番勝負を4勝0敗で制し、竜王位を獲得しました。

 19歳3か月25日での竜王就位は1989年の羽生善治六段(当時)に次いで、2番目の年少記録です。

 藤井新竜王は王位・叡王・棋聖と合わせて四冠を同時に保持することになりました。19歳での四冠達成は史上最年少記録です。

 また藤井新竜王の将棋界席次は1位となりました。

 名実ともに藤井時代の幕開けと言ってよいでしょう。

 藤井新竜王は現在王将戦リーグでトップを走っています。こちらでも挑戦権を獲得し、奪取を果たすと年度内に五冠となります。

 豊島前竜王と藤井新竜王の対戦成績は、豊島9勝、藤井13勝となりました。

 藤井新竜王の今年度成績は40勝7敗(勝率0.851)となりました。

 まだ未放映のTV対局がありますが、それをのぞけば現時点での通算対局数はちょうど300局で、253勝47敗(勝率0.843)となりました。

 藤井新竜王のタイトル戦番勝負の成績は21勝4敗(勝率0.840)となりました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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