ロサンゼルス・エンジェルスは、５月25日から６月８日まで、14試合続けて黒星を喫した。６月９日にようやく白星を挙げ、15連敗は免れたものの、球団ワースト記録を塗り替えた。それまでは、1988～89年の13連敗が最も長かった。

　ただ、他球団のワースト記録（1900年以降）と比べると、エンジェルスの14連敗はそう長くない。1961年に23連敗のフィラデルフィア・フィリーズを筆頭に、３分の２に当たる20球団の最長は、15連敗以上だ。

　あとの９球団のうち、ピッツバーグ・パイレーツとミルウォーキー・ブルワーズの球団ワースト記録は、エンジェルスと同じ14連敗だ。パイレーツは1954～55年、ブルワーズは1994年に負け続けた。

　現在はナ・リーグ西地区に揃う３球団、サンフランシスコ・ジャイアンツ、コロラド・ロッキーズ、サンディエゴ・パドレスは、13連敗が最も長い。ジャイアンツはニューヨーク・ジャイアンツ時代の1944年、ロッキーズは1993年、パドレスは1994年だ。

　12連敗も、同じく３球団。ニューヨーク・ヤンキースはニューヨーク・ハイランダーズ時代の1908年、クリーブランド・ガーディアンズはクリーブランド・インディアンズ時代の1931年、トロント・ブルージェイズは1981年だ。

　マイアミ・マーリンズは11連敗が最も長く、フロリダ・マーリンズ時代の1998年（２度）と2011年に記録している。

　なお、エンジェルスの創設１年目、1961年以降に限っても、15連敗以上のスパンが少なくとも１度ある球団は、15を数える。14連敗以上は、エンジェルス以外に17球団だ。