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【秘湯】滝や川そのものが温泉!「真夏に入りたい川の温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

温泉大国の日本では、さまざまな場所から温泉が湧き出しているが、「天然の川や滝そのものが温泉」というケースも少なくない。

川底から湯が湧き出したり、自然の中に湧く源泉が川に合流したりと、その成り立ちはさまざまだが、川遊びもいっしょに楽しめる川の温泉は、夏にぴったりのスポットである。

今回は、真夏に入りたい「川の温泉」を5つ紹介したい。

川原毛大湯滝(秋田県)

「川の温泉」の聖地ともいえるスポット。地獄地帯から湧き出した源泉が沢水と合流し、20メートルの高さから滝となって落ちてくる。その迫力に息をのむ。泉温は天気などの気候条件によるが、夏場は30度台のぬる湯が楽しめる。滝つぼが湯船となるが、水量が多いときは危険。また、酸性の湯なので目に入ると激痛が走る。要水着着用だが、足湯だけでも十分に楽しめる。

秋の宮温泉・川原の湯っこ(秋田県)

山の中にひっそりと湧く秋の宮温泉。温泉街を流れる役内川の川原を掘ると、温泉が湧き出すため、スコップでマイ湯船をつくれる。熱めの湯なので、川の水を引き入れてぬる湯になるよう調節する。そのプロセスもアウトドア感覚で楽しい。

切明温泉・河原の湯(長野県)

豪雪地帯としても知られる秋山郷の最深部に湧く温泉地。川原をスコップで掘るとマイ温泉を手づくりできることでも知られる。切明温泉に至る途中にも名湯が点在しているので、温泉めぐりも楽しい。

川湯温泉(和歌山県)

温泉街の目の前を流れる大塔川から湯が湧き出している。川岸を掘れば温泉が湧き出すので、スコップで自分好みの露天風呂をつくる。源泉はかなり熱いので川の水とうまくブレンドさせるのがコツ。川と一体化したかのような「マイ湯船」からの風景は、唯一無二である。夏場は川遊びやキャンプに興じる観光客も多い。

登別温泉・大湯沼天然足湯(北海道)

登別は地獄地帯から大量の源泉が湧き出している。大湯沼という温泉の沼からあふれだした川が探勝路に沿って流れる。足湯のみだが、森林浴を楽しみながら壮大な温泉のエネルギーに触れることができる貴重なスポット。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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