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世界各国のピノ・ノワール飲み比べ!

縁いろのワインJ.S.A.WINE Expert/SAKE Diploma

ワインは、基本的な知識があるだけで、より一層飲むのが楽しくなります。

今回は、世界各国のピノ・ノワールを飲み比べてみました。

今回用意したピノ・ノワールは下記の8本。

・クラウス・カイザー ピノ・ノワール 2021(独)参考価格:987円
・マール・デ・フロレス ピノ・ノワール(西)参考価格:968円
・ヴィラ・プッチーニ ピノ・ネロ 2020(伊)参考価格:899円
・サミット・レゼルヴァ ピノ・ノワール(チリ)参考価格:1,540円
・ダック・ポンド ピノ・ノワール 2017(米・オレゴン)参考価格:3,462円
・ルリ・ザモール ピノ・ノワール 2019(仏)参考価格:3,498円
・コンフュロン コトティド ジュブレシャンベルタン1Cru ラヴォー・サン・ジャック 2019(仏)参考価格:19,580円
・ラ・プスドール シャンボール・ミュジニー1Cru レザムルーズ 2018(仏)参考価格:46,640円

テイスティングコメント

飲み比べしたワインのテイスティングコメントです。

気兼ねない仲間が集った飲み会で盛り上がってしまい、記憶は少々怪しいです。

クラウス・カイザー ピノ・ノワール 2021(ドイツ)

まず1本めに開けたのは、KALDIで購入したドイツのピノ・ノワール。

フランスの隣国であるドイツは、近年の温暖化の影響もあり、ワインの産地である南西部は、ブルゴーニュ同様に夏は暑く、冬は寒くなっている。

そのせいなのか、ドイツのピノ・ノワールであるシュペートブルグンダーは、ブルゴーニュに似たニュアンスを感じることもあり、個人的に狙っている。

狙う理由は、もちろん安いから。

このKALDIのピノ・ノワールも1,000円以下である。

色合いは淡い。

これもドイツの特徴かもしれません。

香りは色合い同様にいちごとかチェリーのニュアンス。

口に含むとやはり少々硬い印象。

安いピノ・ノワールにありがちな果実味の物足りなさを感じる。

ただ、料理に合わせるには良いと思う。

特に甘みにある料理であれば、果実味の足りなさを補填して美味しく感じる。

マール・デ・フロレス ピノ・ノワール(スペイン)

スペイン中央部から南部に広がる内陸地方にあるカスティーリャ・ラ・マンチャ州は、酷暑の夏、厳寒の冬という大陸性気候。

また、土壌も砂質、粘土質、石灰岩質ということで、良質のピノ・ノワールが育ちます。

色合いは、深めのルビー。

ブルーベリーやスミレの香りに加えスパイシーなニュアンスも。

果実味がしっかりしているので、単体でも楽しめる。

若干雑味は感じるもののこの価格ならおすすめ。

ヴィラ・プッチーニ ピノ・ネロ 2020(イタリア)

イタリアでは、ピノ・ネロと呼ばれるピノ・ノワール。

イタリア北部は、ピノ・ネロの栽培に適した石灰質の土壌や気候に恵まれています。

このワインも北部ヴェネト州で造られています。

色合いは、明るめのガーネット。

フルーティーなチェリーやお花の香り。

口当たりは滑らかで、料理に合わせやすい。

サミット・レゼルヴァ ピノ・ノワール(チリ)

このワインが生産されたクリコ・ヴァレーは、チリのブドウ栽培が始まったセントラル・ヴァレーにある第7州の北部一帯。

昼夜の寒暖差が大きく、ピノ・ノワールの栽培に適している。

こちらのピノ・ノワールは、チリ産にしてはエレガント。

色合いはルビーだが、香りはチェリーやラズベリーといった赤い果実系。

ところが、口に含むとしっかりとしたタンニンがあり、バニラやスパイシーなニュアンスも。

牛肉のタリアータに合わせるととても良い感じでした。

ダック・ポンド ピノ・ノワール 2017(米・オレゴン)

アメリカはオレゴンのピノ・ノワール。

オレゴン州は、ピノ・ノワールの産地として有名ですが、特に最北部のウィラメット・ヴァレーは緯度が高いため、冷涼な気候で、高品質のピノ・ノワールを生み出しています。

カリフォルニアのピノ・ノワールとは違い、ブルゴーニュのニュアンスを感じるエレガントな味わいです。

このダック・ポンドもウィラメット・ヴァレーに畑を所有しています。

色合いは、淡く透明感のあるルビー。

チェリーやラズベリーのチャーミングな香り。

ファーストからエレガントな果実味が楽しめて最高に美味しいす。

この価格(3,828円)なら、へたなACブルゴーニュより絶対オススメ。

リピートすべき1本です。

ルリ・ザモール ピノ・ノワール 2019(フランス)

ネットで調べたところによると、ブドウ産地は「ジュヴレ・シャンベルタン村」付近の畑らしいです。

グレートヴィンテージの2019年ということもあるのか、開けたてはかなり硬い印象。

徐々にこなれてきましたが、まだ開けちゃダメだったかもしれません。

色合いはイキイキとしたきれいなルビー。

ブラックベリーやスミレの香り。

味わいは硬い印象が強く残ってしまい、コメントしにくいです。

コンフュロン コトティド ジュブレシャンベルタン1Cru ラヴォー・サン・ジャック 2019(フランス)

コンフュロン・コトティドは、厳格な評価で知られる「ル・ギ・ド・メイユール・ヴァン・ド・フランス」において、ロマネ・コンティ、ルロワ、ルソー、ルーミエ等と並び3つ星の評価12生産者のひとり。

こちらもグレートヴィンテージ2019年でしたが、抜栓から時間が経過していたこともあり、硬いという印象はありませんでした。

逆にちょっとピーク過ぎちゃったかなという印象。

おそらく、良いタイミングで飲めば、果実味とタンニンのバランスの良い素晴らしい味わいだったと思います。

色合いは、ガーネット。

香りも味わいも出汁感を感じました。

ラ・プスドール シャンボール・ミュジニー1Cru レザムルーズ 2018(フランス)

こちらも抜栓後、少々時間が経過したものでしたが、さすがのエレガントな味わいでした。

色合いは、やはりガーネット。

そして、花のような華やかな香りとシルキーな口当たり。

ビオディナミ取り入れているせいか出汁感もありました。

ええやつ飲ませていただきました。

料理

この日の料理は、5品+デザート。

  • マグロのタルタル
  • 甘夏とグリーン野菜のサラダ
  • 鶏もも肉の竜田揚げコールスロータルタルのせ
  • 2種類の牛肉のタリアータ
  • 押し麦のクリームリゾット
  • ブッラータチーズと林檎のデザート

がんばって作りました!

おすすめのワイン

今回テイスティングした中で、フランスの1級畑2つを除き、個人的に一番好きなのは、オレゴンのダック・ポンド。

覆面ソムリエは、イタリアのピノ・ネロが好みのようです(フランスの1級畑2つを除く)。

ダック・ポンドは、4,000円弱で購入できるので、下手なACブルを買うよりも良いかもしれませ下記で購入できますので、興味のある方はぜひ。

購入先はこちらの記事で紹介しています。

J.S.A.WINE Expert/SAKE Diploma

2016年日本ソムリエ協会認定J.S.A.ワインエキスパート取得。2017年日本ソムリエ協会認定J.S.A.SAKE DIPLOMA取得。ワインにハマったきっかけは漫画「神の雫」。以来その奥の深さに魅了されました。ワイン歴18年の知識と経験で、わかりやすくワインの楽しみ方を伝えます。

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