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【ここでしか飲めない】いよいよオープン。ヱビスビールが本気を出した!最新の醸造所が凄すぎた

KOZE(こぜ)ワインマニアワイン初心者向け情報ライター

4/3にオープン!まるでテーマパークなヱビスビールの醸造所

東京の恵比寿ガーデンプレイスにサッポロ社が手掛ける「ヱビスビール」の醸造所「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス・ブルワリー・トウキョウ)」がオープンしました。今回は、この施設でしか飲めない限定ビールを、お酒大好き、ワインの有資格者の筆者が飲んでその違いを暴いてきました。

※以降の文中では「ヱビス」の表記を便宜上「エビス」と記載する旨ご了承ください。

醸造設備と、ここでしか飲めない限定ビールが

「恵比寿」の地名は、この地にエビスビールの工場とビールを運ぶ貨物駅があったことに由来。1988年にその歴史にいったん幕を閉じ、千葉に移転。恵比寿ガーデンプレイスとして生まれ変わりました。そして、約35年の時を経て、再び恵比寿のこの地でビールづくりを始めるというコンセプト。館内は醸造設備はもちろん、博物館のような風格を持った施設になっています。

ほかにも資料館などがあり、ブランドを知るのにはうってつけ。恵比寿ガーデンプレイスの過ごし方が一気に広がりました。入館そのものは無料だというのもうれしいところ。

やっぱり飲みたい!限定ビールの味わいはいかに?

そしてお待ちかね、この施設では限定ビールを飲むことができます。その名も「YEBISU∞(ヱビス インフィニティ)」と「YEBISU∞BLACK(ヱビス インフィニティ ブラック)」の2種類。これらを通年のラインナップとして楽しむことができます。

これに加えて、期間限定の「FOGGY ALE 2024(フォギーエール 2024)」そして、数量限定という「煙々(えんえん)」の2種を足した合計4つの限定ビールを楽しむことができます。

飲み比べセットが圧倒的にお得

飲み比べセットは4種類が一斉に飲み比べでき、各220ml(220ml×4種)で1,800円という値付け。合計880mlという量になりますが、少し雰囲気の良い居酒屋で使われる中ジョッキが435mlと言われますから、およそ中ジョッキ2枚分と考えましょう。この施設の風格と、限定という文字を見ると安く感じるから不思議なものです。

実は、こちらの施設に向かう途中で「通常のエビスビールとの違いが判らなかったらどうしよう」と思い、通常のエビスビール缶を購入していました。しかしながら、施設の方に聞くと「通常のエビスビールもお頼みいただけます」とのこと…なんと…。

違いがわかりたい筆者は、今回は4種飲み比べのうち1種をスタンダードなエビスビールにし、楽しもうと思います。

混雑覚悟!休日は90~120分待ちも

オープンしたてでやはり世間の関心が高いのか、オープン初週の週末は90~120分程度待ち時間が生じていました。これは設備の入場そのものではなく「ビールを飲む列」です。ビールを注文したい方には、整理券を配布。指定時間に戻ってくるという措置が取られていました。およそ30~40名程度を1セットにして案内する形式で、整理券さえもらえれば、その時間まで近隣をぶらぶらしていても大丈夫です。

醸造設備で飲むビールはどう考えても美味しい

ズラリと並んだビール四種(飲み比べ4種 各220ml 1,800円)

左から「エビス インフィニティ」「エビス インフィニティブラック」「フォギーエール 2024」「エビスビール(レギュラー)」です。これだけでワクワクしてしまいます。

エビスインフィニティ∞の味わいは「どこか懐かしい味」

エビス インフィニティ∞は、創業当時のビール酵母を再度用いて、現代風の技術を組み合わせた「復刻版 現代アレンジ」と言える立ち位置のようです。そんな エビス インフィニティ∞の味わいは、通常のエビスビールと比較して、「少し焦がしたような香りがして、ややほろ苦」といえます。いわゆる「ドライ」な作りに寄っているように感じました。

そして通常のエビスビールも、改めて飲んでみると美味い。

レギュラーのエビスビールの方が、よりフルーティーに、飲み口がやさしく感じます。こうして復刻テイストのエビスインフィニティ∞を飲むと、エビスビールの変遷も見られた気がして、エビスビール全体がより一層美味しくなるように感じます。

限定ビールの中では、個人的には「インフィニティ」が好み。次いでエビスビールのレギュラー。エール、インフィニティブラックの順で好みでした。おつまみメニューに「ショコラきんつば」という甘味があるのですが、それに合うのは間違いなく「インフィニティブラック」でしたので、ペアリングを楽しむのもアリです。

平日の訪問時間に注意

施設は平日20時まで(火曜日定休)、土日祝19時までとありますが、実は筆者はオープン初日にどうしても飲みたくて、大急ぎで18:40分ごろ到着したのですが見事に受付を終了していました。そのため、お仕事帰りに立ち寄りたい!という方は少しピークが落ち着くのを待つか、なるべく早く訪問されることをおすすめします。

ビールもいいけどワインバーもある

筆者はワインを得意としたライターですので、ワインの話も入れます。恵比寿ガーデンプレイスには、ビール同様サッポログループのワインショップがあります。それがこちら、ワインマーケットパーティー。今回のエビス ブルワリー トウキョウと同じ階にあります。

高級シャンパーニュがお値打ちに飲める

店内では小規模ながらテイスティングカウンターがあり有料でワインが飲めます。

中でもおすすめしたいのが、サッポログループが直接輸入をする「テタンジェ」という高級シャンパーニュ。こちらが希望小売価格のほぼそのままの値段でグラス1杯から飲むことができます。60ml 880円、100ml 1,320円の値付け。

ボトルで買うと9千円台のシャンパーニュですから「私、高級シャンパン飲んだことあるんだよね(グラスで)」と自慢するにはうってつけです。

ぜひ恵比寿ガーデンプレイスでここでしか飲めない限定ビールや、そのほかのお酒を楽しんでみてください。休日がより素晴らしいものになることでしょう。

営業時間

平日:12時~20時 土日祝:11時~19時

定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始

ワイン初心者向け情報ライター

日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート有資格。インスタ3.3万人、Twitter2万人、スレッズ1.4万人、Youtubeワインチャンネル1万人。ワインのSNSで総フォロワー6万人強は日本トップクラス。ワインの飲み手を増やしたい、というモチベーションとともに、ワインがわからない方向けの初心者向けナビゲート記事を執筆。3千円以下のワインの啓発。南アフリカ産、スペイン産のワインを愛する。

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