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【南アルプス市】秋の例大祭開催!時代を超えて受け継がれる地域の宝

おがわひでいち地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

行って参りました、南アルプス市高尾地区の穂見神社秋季例大祭!前回記事で簡単にご紹介しましたが今回はお祭り当日の様子です。

陽が落ちてから来場しましたが、既に結構な車が停まっていました。前回記事で「車で来場してもさほど待たずして駐車できる」なんて書いてしまいましたが嘘八百でした。申し訳ありません。時間が経つにつれて駐車場渋滞でした。限界集落が大変なことになっていました。

来るたびに思うことは、観光地でもない山間の限界集落にこれほど人が集まることの凄さ。祭りを運営される方々の努力だと思います。

自分が到着した時にはまだ余裕がある境内でした。

撮影していると、面白いくらい知人友人に遭遇します。それだけこのお祭りが地域の人を惹きつけ結びつけているのだと感じました。

今回は「資本金貸し」も受けてきました。昔、神社で貸したお金を翌年倍にして返すと言う、珍しい風習があったのを現代に合わせた形で再現しています。

筆者は一番お安い二千円。これで商売繁盛間違いなし!でしょうか(笑)

穂見神社の祭神は保食神。商売繁昌・家内繁昌の神様です。近隣だけでなく、長野や静岡など遠方からの参拝客が今でも沢山いらっしゃるようです。

巫女舞の奉納。子供の巫女さんは麓の櫛形西小学校の児童だそうです。立派!

どれだけ練習してきたか。きっと緊張もすごいのだろうなと。

照明に浮かぶ巫女舞は観る者を惹きつけて止みません。

ふと気の抜けた瞬間でしょうか。

神楽殿では太太神楽が奉納されていました。こちらはまた、厳粛で深く惹き込まれました。

残念なことに、今年は狐の舞は中止のようで餅まきはありませんでした。このコロナ禍において、感染防止の対策として仕方の無いことですが、奉納された舞を見た神々が早く疫病を治めていただけるよう祈ります。

今年は気温高めでしたが、毎回この焚き火で暖を取って撮影しています。

参道には夜店が並びます。「かや飴」とは麓の名産だった榧の実を使った飴だそうで、夜店にも地域の伝統が見て取れます。

あら、こちらは過去記事でご紹介しました養蜂家の梅澤直美さん。地域で活動されている方々のブースで、チーズとハチミツのピザを提供されていました。チーズとハチミツって相性メチャクチャ合っています。いつかどこかで機会があれば是非ご賞味ください。

二軒しかない超限界集落。普段、訪れる者も少なく静かな時間が流れる空間も、年に一度都会並みに人で賑わいます。令和の時代にあって古い時代の雰囲気が漂う異空間。誰でもそれを感じられる二日間でした。穂見神社の秋の例大祭は正しく「神事」であって、そこに神々が在ると思わせるような特別な時間と空間でした。

毎年、11月22日、23日と日取りが決まっているので、今年参拝できなかった方はまた来年是非訪れてみてください。山の奥の集落には神々が宿る不思議な空間があります。

【高尾山穂見神社】

鎮座地:山梨県南アルプス市高尾498

問合せ:山梨県神社庁 TEL 055-288-0003 FAX 055-288-0005

     mail : info@yamanashi-jinjacho.or.jp    

    高尾山穂見神社崇敬会 TEL 090-4020-8420

地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

本業の傍ら写真家としても活動しています。南アルプス市と富士川町の皆さんが「出かけたい」と思えるような記事をお届けできるように頑張ります。

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