台風2号は非常に強い勢力へ発達後、沖縄方面を指向するおそれ
非常に強い勢力に発達へ
台風2号は、グアム島の南海上で徐々に発達しており、きょう21日(日)午前6時現在の勢力は、中心気圧994hPa、最大風速23メートル、最大瞬間風速35メートルとなっています。
今後は30度前後ある暖かな海面上で水蒸気をたっぷりと補給しながら急速に発達し、あさって23日(火)から24日(水)にかけてグアム島付近を通過した後、26日(金)午前3時には、フィリピンの東海上で、中心気圧940hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートルの非常に強い勢力へ発達する見込みです。
ここで注目は、5日後の26日(金)午前3時の予報円の大きさが小さくなってきたことです。きのうまでは5日後の予報円の直径は約1300キロから1400キロもありましたが、けさの予報円の直径は約1000キロとひと回り小さくなりました。これは台風が進む5日後の進路予想が比較的揃ってきたことを表しています。
これは日本の南海上で太平洋高気圧が強まる傾向で揃ってきたため台風2号もこれに北上をブロックされるように西進する傾向で揃ってきたためです。
太平洋高気圧が北上をブロックし沖縄方面を指向か
5日後の26日(金)昼の太平洋高気圧の予想をみると、小笠原方面と沖縄方面で強まった太平洋高気圧がそれぞれ手をつなぐように日本の南に張り出す予想です。きのうまではこの太平洋高気圧の盛衰予想がかなりばらついていましたが、最新の種々の計算では、このような予想が多くなってきました。
こうなると、台風2号はこの太平洋高気圧の中に飛び込むことは出来ずに、これにブロックされるようにしばらくは西または北西方向へ進む予想です。
今の計算では来週末から再来週の初め頃にかけて、那覇や石垣島など、沖縄方面を指向するモデルが多くなっていますので、当面、沖縄方面は今後の進路に十分な注意、警戒が必要です。