三浦春馬主演の連続ドラマ『TWO WEEKS』と韓国の浅からぬ関係とは?
本日7月16日の午後9時から始まる夏ドラマ『TWO WEEKS』(関西テレビ・フジテレビ系)。一度は人生を捨てた男が白血病を患う8歳の娘の存在を突然知り、娘のドナーとして再び生きる意味を見つけるも殺人の濡れ衣を着せられて逃亡劇を繰り広げるヒューマンサスペンスになるという。
主人公を三浦春馬が演じ、彼が初の父親役を務めることでも話題となっているが、実は同作は韓国のリメイク作品だ。今年の夏ドラマは、『サイン―法医学者柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系)、『ボイス110緊急指令室』(日テレ系)と韓国ドラマをオリジナルとするリメイク作品が多いが、『TWO WEEKS』もそのひとつなのだ。
そのことは韓国でも報じられており、韓国メディアの『スポーツ京郷』も7月13日付けで「日本ドラマ、韓国リメイクにハマッた」と報道。「悪化する韓日関係に左右されず、日本で韓国ドラマのリメイクが増えている」と報じていたほどだ。
(参考記事:【サブカル日韓】あのドラマも実はそうだった!! 日本でリメイクされた韓国ドラマを一挙紹介)
そんな韓国メディアが『TWO WEEKS』の日本リメイク関連ニュースで、もっとも多く取り上げていたのは、「『TWO WEEKS』日本でリメイク。主人公は三浦春馬」(『CNBニュース』)、「『TWO WEEKS』、日本のフジテレビがリメイク、三浦春馬が主演」(『ニュース1』)など、三浦春馬の名前だ。
三浦が過去に出演したドラマや映画のいくつかは韓国でも公開されており、特に彼が主演した映画『進撃の巨人』は、韓国でも根強い原作ファンがいることもあってエレン役を演じた三浦は有名なのだ。『OSEN』などは「『TWO WEEKS』が日本でリメイク、“進撃の巨人”俳優が主役に」という大見出しだった。
その三浦春馬が、冤罪を背負わされて生と死の間にある娘のために命をかけて逃亡する父親像をどう演じるか。韓国では大ヒット映画『王の男』などで中性的なイメージが強かったイ・ジュンギが『TWO WEEKS』で主人公を演じ、それまでとは異なる新たな魅力を示していただけに、三浦春馬への期待も大きくなる。
ちなみに韓国の『TWO WEEKS』は2013年に民放テレビMBCの「水・木ドラマ」として放映された。放送回数は全16話。
日本で連続ドラマというと週1回が多いが、韓国では「月・火」「水・木」「週末(土・日)」と2日連続で放映されるのが定番(月曜〜金曜までの「毎日ドラマ」と呼ばれる枠もある)なのだが、『TWO WEEKS』はそのタイトル通り、2週間の出来事を描いており、韓国版では1日の出来事が1話ずつ描かれながら物語が進んでいくことも、緊張感を生んでいた。日本版の『TWO WEEKS』がどんな時間軸で進んでいくかという点にも注目したい。
もうひとつ小ネタを紹介すると、韓国の『TWO WEEKS』の前にMBCの「水・木ドラマ」枠で放送されていたのは『女王の教室』だった。2005年に天海祐希主演で日本テレビ系列で放映されたドラマの韓国リメイク版だ。
ただ、韓国版の『女王の教室』は永遠の美人女優コ・ヒョンジョンが演じたものの、平均視聴率9.5%と苦戦。近年、韓国では多くの日本ドラマがリメイクされているが、『女王の教室』は日本のオリジナル版ほどの反響は得られなかった。
日本版の『TWO WEEKS』が日韓ドラマ・リメイク史の成功例になることを期待したい。