これがわかるとあなたも「片付け」られる!
私は整理収納コンサルタントという肩書ですが、時々「片付け屋さん?」「掃除屋さん?」って聞かれます(笑)
■片付け、整理、収納、整頓、掃除とは?
このように、似たような言葉がありますが、それぞれ違いがあり順番があります。
正しい順序は「整理」「収納」「片付け」「整頓、掃除」
①整理
今の暮らしや職場にある物を「使っているもの」と「使っていないもの」で区別すること
②収納
出し入れしやすい方法で、その物が使いやすい場所を決めること。
③片付け
②で決めた場所に使ったものを戻すこと。
④整頓・掃除 ③で戻した後に整えて掃除をすること
「整理」「収納」で片付けやすい仕組みを作り、「片付け」「整頓、掃除」が日常の生活習慣になります。
■収納グッズを買うよりも「整理」からスタート
家が片付かないという人は、まずは、今あるものを「整理」する。
この時に重要なのは「今、使っているモノ」にフォーカスすること。
「いるもの」「いらないもの」は感情ですが、「使っている」は現状です。
現状と向き合うことが「整理」を成功させる秘訣です。
さらに、一気にモノを出さないことも重要です。クローゼットから全部の服を出したら、その量をみて嫌気がさして、そのまま戻したという話をよく聞きます。
プロと一緒に整理するときは全だししますが、一人で進める際は、全部出すのではなくて、15分程度で区別できるくらいの量から出していきます。例えば、クローゼット幅が1メートル幅以下の場合は、半分ずつ。2メートルある場合は、1/3ずつと小分けに「整理」していきます。
「使っていないけれど手放したくないモノ」についてはこちらの記事で詳しく書いていますので合わせて読んでくださいね。
■「収納」のポイント
「整理」の次に「収納」する場所を決めますが、モノを使っている場所やその付近がベストです。「使う場所」から離れていると戻す行為が面倒になります。また、収納はシンプルな方法で、扉をあける、引き出しを引き出し、箱や籠を開けるなどを避けて、出し入れするまでの手間が少ないほど維持しやすい収納法です。
ただし、すべてのモノを手間を少なくすることはできないため、使用頻度が少ないものは、下の画像のような外からでもある程度中身が見える収納用品がおすすめです。
■まとめ
片付けしやすい家や職場は土台作りができています。
反対に片付けしにくい家は土台づくりができていない。
「今の現状」で整理し、「適切な量と種類に整理したもの」は、それを使う場所の近くに出し入れしやすい収納方法になっているかどうか?
もう一度確認してみてくださいね。もし、そうなっていない人は今日から「全だし」せず小分け「整理」から始めてくださいね。
筆者 江川 佳代【江川佳代整理収納コンサルタントオフィス代表】
「収める」だけの収納ではなく、家族構成など個々のライフスタイルにあった、整理収納法や働き方改革につながるオフィスの環境改善の研修、セミナー、コンサルティング、収納サービスを実施。企業・学校・PTA・自立就労支援団体・イベントなど多方面からの依頼多数。
整理収納アドバイザー1級認定講師として、全国の整理収納アドバイザー育成にも力を注いでいる。「片づけを通じて人間力を磨く」を理念に、2014年一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所を設立、理事就任。
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