セブンにも登場した「サウナ飯」 街中華にも通じる⁉3つの魅力
12月25日から、関東エリアのセブン-イレブンで「サウナ北欧監修 特製カレーライス」(税抜520円)が販売されています。サウナ&カプセルホテル北欧といえば、東京・上野にある有名サウナ。ドラマ「サ道」(テレビ東京系)のロケ地にもなっている施設で、いわゆる「サウナ飯(サ飯)」がコンビニ商品化したものになります。
老若男女が利用するコンビニは時代のトレンドに敏感です。サ飯がコンビニに置かれるようになったということは、それだけ存在の認知度が上がっている証拠といえるでしょう。
コンビニにおけるサウナブームの影響は、昨年7月に発売された(これもセブン&アイグループ限定でした)は「DEKARA(デカラ)」というドリンクにも見て取れました。「ココロもカラダも“ととのう気分”になれる」という触れ込みの「デカビタC」と「DAKARA(ダカラ)」がコラボした飲料です。
その拡大版ともいえるのが「北欧カレー」ですが、具が大きく、普通においしいカレーライスでした。残念ながら北欧の本家のカレーライスを食べたことはなく比較できないのですが(ミートスパ派なので)その美味しさは兼ねてより耳にしていました。SNSには「甘めなのにスパイシーな味わいが本家に似ている」という評判が見受けられます。
◆ユーランドの「唐揚げ担々麺」を見て考えた3つの魅力
北欧本家のカレーこそ未体験ですが、私はサウナを利用するたびにそこでの食事を楽しむタチです。神奈川県の「ゆいる川崎」ではぷりぷりホルモンのつけ蕎麦(1280)円、「草加健康センター」のナポリタン(830円)、「サウナセンター大泉」はデミグラスハンバーグ+定食セット(850円)、その近くの「萩の湯」も銭湯ながら食事を楽しめるのがいいですね。食事のお供はもちろん、オロポ、です。
先日も「ヨコヤマユーランド鶴見」で生姜焼き定食(1100円)を食べてきたばかり。その時に一緒に行った知人は、ユーランド名物の唐揚げ担々麺(1380円)に興奮していました。
その姿を見て改めてサ飯の魅力を考えてみると、
(1)そこでしか食べられない限定感
(2)手作り感
(3)“ととのった”後なので味覚が敏感になる美味しさ
に集約できるのではと思いました。
(1)と(2)に関しては、珍しいメニューという意味だけでなく、その施設でだけ味わえる食事、という意味をふくめての限定感を指します。(2)は多少の冷凍食品を使っているにせよ、食事処に併設された調理場で作られた温かい食事です。チェーン店での食事にはない(1)と(2)の要素は、どちらも街中華ブームに通じる魅力があると思います。
サ飯は決して安くはありません。価格設定には入浴プラスアルファの客単価を上げたい施設側の事情もあることでしょう。でも実際にサ飯を前にしてしまえば、館内着でのリラックスもあいまって(3)の良さが発揮され、値段を気にせずに楽しめてしまえます。
◆サウナの無い「サ飯食堂」も
まとめてしまえばサウナ体験を含めた“非日常感”の演出が、サ飯の魅力といったところでしょうか。
未訪問ですが昨年12月には東京・池袋に「サ飯食堂」というお店もオープンしています。サウナ設備はなく、あくまでチャーハンなどの「サ飯」を楽しむというコンセプトのユニークなレストランです。
自宅で食べるセブンの「北欧カレー」しかり、こちらのお店しかり、サウナがない「サウナ飯」とははたして?という気もしますが……街中華も確たる定義はないとされています。そのあたりも似ていますね。