記録的低温は終わるも厳寒は続く。来週木曜日頃は東京で再び雪の可能性。
強烈だった上空1500mの寒気
今週は「過去最強クラスの寒気」、あるいは「数年に一度の寒気」という言葉が盛んに使われるほど強烈な寒気が流れ込み、記録的な低温が出現しました。
都心では25日(木)に-4.0℃を観測し、48年ぶりの寒さを記録。
26日(金)はさいたま市で-9.8℃、けさは東京の青梅で-9.3℃と共に観測史上1位の寒さを記録しました。
この寒さをもたらした今回の寒気の特徴は、比較的低い上空1500m付近の寒気が強烈だったことが挙げられます。
24日(水)21時の観測では、石川県輪島で平年より8.9℃も低い-16.4℃を観測し、過去最低の記録を更新しました。
さらに25日(木)9時の観測でも、茨城県館野(つくば市)で平年より9.1℃も低い-13.3℃を記録しています。
この強烈な寒気はようやく北上し始めており、今後は朝の記録的な冷え込みは終わりそうですが、それでも東~西日本で真冬の目安と言える-6℃以下の寒気に覆われる状態はしばらく続く見通しです。
このため来週にかけてもこの時期らしい真冬の厳しい寒さが全国的に続く見通しで、気象庁による1か月予報でもこのまま2月にかけて、平年より気温の低い状態が続く予想となっています。
日本海側の雪はさらに増える見通しですから、引き続き、大雪やなだれ、屋根からの落雪、交通障害には十分な注意が必要と言えるでしょう。
来週木曜日頃、東京で再び雪に?
ところで、寒気に覆われた中、来週31日~2月1日(水曜~木曜)頃、本州の南を低気圧が通過する予想です。
これは今週初め、東京に大雪をもたらしたいわゆる南岸低気圧です。
昨日までの予想よりもこの南岸低気圧が通過する可能性が高くなってきました。
上空1500m付近の気温をみても、東京(関東地方)には-3℃以下の雪を降らせるには十分な寒気も予想されています。
まだ低気圧の通過するタイミングやコースなどが定まったわけではなく、上空の偏西風次第で状況が変わることもあり得ますが、もし、低気圧が発達しながら伊豆諸島付近を通過することになれば、東京で再び積もるような本格的な降雪も考えられます。
今後の情報にご注意下さい。