正月休み明けから長丁場の新春寒波が襲来へ、寒さと大雪がピークに
関東平野部でも小雨やみぞれ
きょう3日(金)は、北風と西風がぶつかり合って発生する風向シアに伴う雲域が、関東平野部にも広がっていて、所々で、弱い雨やみぞれを観測しています。東京都心でも午前7時前に、ごく弱い雨を観測し、午前9時頃からも弱い降水を観測して、湿度も70%以上まで上昇しています。
ところが、引き続き、広い範囲に乾燥注意報が発表されていて、東京地方にも28日連続で、途切れることなく発表されています。きょう3日(金)はこのまま雲の取れにくい天気が続き、今夜遅くにかけて、関東平野部でも雨や雪の降る所がありそうですが、まとまった降水となる可能性は低いとみられます。
東京都心の降水現象は弱含みに
正月休み明けの6日(月)は南岸低気圧が通過し、太平洋側でも天気が崩れる見込みです。ただ東京都心を含む関東平野部での降水現象がやや弱含みとなってきています。上図のように、降水域が西日本から東海地方まで進んできますが、最新の計算によると、関東では千葉県を中心に南部沿岸部が降水の中心となる予想で、東京都心の降水量はわずか1ミリ程度と計算されています。
まだ降水域にはまだブレがあり、もう少し関東の内陸に食い込むような計算もあるため、東京都心では、昨年11月27日以来の1ミリ以上の降水となるか、あるいは乾燥注意報の発表が途絶えるのか注目となりそうです。
長丁場の新春寒波が襲来へ
太平洋側を降水域が通過した後は、西回りで新春寒波が襲来するでしょう。上空1500メートル付近では、-9度ラインが西日本をすっぽりと覆い、-12度ラインが北陸付近まで南下する予想で、この冬一番の寒波襲来となりそうです。しかも長丁場で流れ込むことが特徴で、上図のように7日(火)午後から西日本へ流れ込み、9日(木)から10日(金)頃をピークに、11日(土)頃まで続く見込みです。
寒さと大雪がピークに
ウェザーマップによる10日間予報では、日本海側で、引き続き、雪や雨が降りやすく、北日本を中心に大雪となる所があり、特に来週7日(火)から11日(土)頃にかけて、北陸から山陰にかけての平野部でも、ドカ雪となる所があるかもしれません。また関東以西の晴れ間が広がる所でも最高気温は10度に届かず、名古屋以西では、寒気の強まるタイミングで、雪の降る所があるでしょう。正月休み明けは長丁場の新春寒波に警戒が必要です。
新春寒波のあとは、気温が上向きか
来週は新春寒波の影響を強く受けそうですが、この寒波が抜ける来週の週末以降は、気温が上向きとなり、2週間気温予報では、来週の週末以降、再来週にかけては北日本を中心に、高温傾向が予想されています。時期はまだ1月半ばですから、その後も寒波が襲来することはありそうですが、再来週は寒気の流れ込みやすい場にいったんストップがかかるかもしれません。