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今週は荒天警戒、南岸低気圧通過後、最強寒波が襲来へ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
予想天気図(ウェザーマップ)

関東もカラカラ一転、ザーザー降りか

雨や雪と風の予想(ウェザーマップ)
雨や雪と風の予想(ウェザーマップ)

正月休み明けとなる今週は、気象の変化が大変激しくなりそうです。タイトル画像にあるとおり、仕事始めとなるあす6日(月)は、北日本と本州の南岸沿いをダブル低気圧が通過し、特に南の南岸低気圧付近には暖かく湿った空気が流れ込むため、雨雲がかなり発達するでしょう。

極端なカラカラ天気の続いている関東でも、あす6日(月)昼頃から雨が降り出し、南岸低気圧の近付く夜には、千葉や神奈川などの沿岸部を中心に、雷を伴って強く降る所がああるでしょう。落雷や突風などにも注意が必要です。また上空に暖気が入るため、真冬の降水ではありますが、雪になるのは、草津や奥日光など、標高1000メートル以上が限定となりそうです。

東京都心でも帰宅時間にザーザー降りとなる可能性があり、総降水量は20ミリから30ミリ程度に達する見込みで、大雨というほどではありませんが、水たまりが出来るような雨となれば、昨年11月27日(18.0ミリ)以来、約40日ぶりとなります

この冬最強寒波が襲来へ

上空1500メートル付近の寒気予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の寒気予想(ウェザーマップ)

南岸低気圧の雨が通過した後は、この冬最強の寒波が襲来するでしょう。あさって7日(火)には西日本から流れ込み始め、ピークとなる9日(木)から10日(金)頃には、上空1500メートル付近で、-9度線が西日本をすっぽりと覆い、-12度線が中国地方まで南下する予想です。これは平年より8度前後も低く、この冬最強の下層寒気の襲来といえます。

九州でも広く雪に

予報と予想気温(ウェザーマップ)
予報と予想気温(ウェザーマップ)

今週の天気をまとめると、まず仕事始めのあす6日(月)は太平洋側にも傘マークが並んでいて、東京にも久しぶりに傘マークがついています。この1か月間極端なカラカラ天気の続いた関東などでも、約40日ぶりにまとまった雨となるでしょう。

そしてあさって7日(火)は西日本へ強い寒気が南下し始め、寒さが厳しくなります。下層寒気がピークとなる9日(木)頃には九州の平地でも雪が広範囲で降り、積雪となる所もあるでしょう。福岡、長崎など九州北部は雪が主体の予報となっていて、鹿児島でも雪が舞うかもしれません。

一方、東京都心は雨上がりのあさって7日(火)はまだ暖気が残り、晴れて14度まで上がりますが、その後は徐々に寒気に支配され気温が低下、晴れても10度未満の真冬の寒さが続く見込みです。まとまった雨によりカラカラ天気に、いったん終止符が打たれますが、すぐにカラカラ天気が再スタートすることになりますので、引き続き、火の元などにご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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