ブラタモリが訪ねた初詣向け寺院たち まず気づかない「独自の切り口」でより初詣を楽しめそう
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
来年4月からの復活が決まったブラタモリ。いったん終了したシリーズでは、特集を除き263編が放映され、神社・寺院にも独自の角度から迫っています。
今日はそのなかで特に印象深い、3つの寺院を取り上げてみます。
善光寺が長野と甲府にあるのはなぜ?
一般に善光寺と言えば、長野善光寺。昨年は約59万人が初詣に訪れています。
ところが、善光寺は山梨県にも存在します。
そのカギを握るのが、善光寺の東側、徒歩5分の距離にある水内大社。
戦国時代、武将は自身や家族、家臣の命を賭けた戦いの日々を過ごしており、寺社の加護は、今よりずっと重い意味があったはずです。
水内大社には、上杉謙信が陣取り、善光寺の加護を巡って、別に陣地を構える武田信玄と3か月間もにらみ合いました。
最終的に、武田信玄は善光寺の御本尊を奪い、甲斐の国に持ち帰ります。そうして開かれたのが甲斐善光寺だったのです。
清水の舞台は高いのに、なぜ参拝は楽ちんなの?
清水の舞台は、ビル4階建てほどの高さがあります。清水寺の奥の院の標高は、約120mあります。
清水寺まで登るのはさぞ大変に思えますが、坂はあるものの、気づかないうちに登ってしまいます。これはなぜなのでしょうか?
ヒントになるのが、土産店が並んだ参道、清水寺に向かって右側の路地の先。
お土産を見ていると気づきませんが、絶壁となっており、かなり高い場所であることが分かります。
絶壁から見た景色は、音羽の滝から流れ出た川が削った谷だったのです。
帰りに、三年坂を下り、右手の路地で耳を澄ますとかすかに水音が(暗渠・あんきょ)。もう少し歩くと、小川の存在が見つかります。
清水寺に向かい小高い尾根が続いていおり、その上を歩くため、急坂を感じることなく、清水の舞台に登り詰めることができていたのです。
尾道・浄土寺の鳩が担っていた特別な役割とは?
尾道の浄土寺は、線路の下をくぐって参拝する、ユニークな立地です。
国宝のお寺とも言われ、本堂、多宝塔のほか境内全域が国宝指定を受けています。
ブラタモリが注目したのは、境内の鳩。
北前船(現在の地名で、北海道~関門海峡~大阪)を扱う商人の町・尾道において、特殊な役割を担っていました。
浄土寺では、鳩を江戸幕府に禁止されていた「伝書鳩」として育て、大阪の相場情報の伝達をさせていたのです。これにより、いち早く大阪の相場情報をキャッチし、北前船での売買を有利に進めました。
現在で言えば、宗教団体を隠れ蓑(みの)としたインサイダー取引?に近いかもしれません。
ここでは3つの寺院をご紹介しましたが、下の記事ではさらに16の神社・寺院を紹介いたしました。
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