宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな！です。

今日は、全国に分布する「ミニ富士山」をご紹介します。

かつての活況はなく、落ち着いた代官山駅

渋谷駅から東急線で１駅の代官山駅。

かつては、おしゃれな洋服店が並び、多くの若者が訪れましたが、現在は静かな町。

中目黒駅へ向かって歩くと、良い雰囲気の坂があります。

坂の名前を調べようと、古地図を開くと富士山のマーク。

江戸時代に富士山が見えた場所かと思いましたが、元富士という富士塚（ミニ富士山）の場所でした。現在は、マンションの敷地内になっているようです。

富士塚は、江戸時代に全国各地に作られた富士山を模した小さな山。

当時は疫病や貧困などもあり、富士山への信仰は現在よりずっと強く、身近に富士山のミニチュアを作って参拝しました。

坂の名は、目切坂でした。

江戸時代に名前がつきましたが、鎌倉時代からある道で、鎌倉に異変が起きたときに、援軍を送るために敷かれた、かつての鎌倉街道でもあったようです。

坂の中腹にある「ディーン&デルーカ カフェ 東京音楽大学」は景色の良いおしゃれな穴場カフェ。土日祝日は近所の人で混みますが、平日、学生が少ない時間帯はかなりの穴場になりそうです（年始の営業はご確認ください）。

早稲田大学は富士塚だった？

冬休みは閑散としている、早稲田大学。

ここにも富士山マークが。なんと日本最古の富士塚と考えられているものです。

早稲田大学の中心である本部キャンパスは、江戸時代はお寺や大名屋敷で、お寺の一角に富士塚がありました。現在は、キャンパスの敷地（９号館）となっています。

タモリさんが学生時代に在籍した、モダンジャズ研究会の集合場所があった場所にできた人気店・キッチン南海。それを閉店後に継承したのがキッチン南国。

大人気店ですが、学生の冬休みは超穴場。新年は５日（ランチ時間帯のみ）から営業です。

カツカレーが人気メニュー。

地方から来た学生は家庭料理が恋しいだろうと、かならず味噌汁がつきます。

年末年始　お出かけなら「学生街」が狙い目、いつもなら行列の飲食店がらくらく入店

千駄ヶ谷のミニ富士山は現存最古

千駄ヶ谷駅。知名度は高いですが、実は乗降客数は、中央・総武線で最下位を争います。

駅からすぐの鳩森八幡（はとのもりはちまん）神社には、現存する都内最古の富士塚があります。

2012年春に、現在のブラタモリの前身、都内を中心に巡っていたブラタモリの「神宮外苑スペシャル」で、タモリさんも訪ねています。

短いながらも登山道が整備されています。

九合目を過ぎると、山頂はすぐ。

山頂には江戸時代に富士山から運んだ、溶岩が置かれています。

鳩森八幡神社は、お守りの授与などもあり、初詣にもおすすめ。ミニ富士山への登山と参拝でダブルの効能がありそうです。

富士塚は、北海道・東北を除く全国にあります。ぜひマップやwebサイト（富士塚を巡る）で調べてみてください。

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