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キャンプで楽しい焚火も危険がいっぱい! 初心者が見落としがちな注意点

C.C STYLEチャンネルファミリーキャンパー、キャンプ愛好家

こんにちは、ちからです。9月に入り、キャンプベストシーズンと言われる季節の「秋」へと移り変わりました。まだまだ日中の暑さは厳しいですが、朝晩はだいぶ冷え込むようになってきましたし、聞こえてくる虫の声も変わってきています。今年もキャンプのベストシーズンに入ったなとワクワクしますよね。

涼しくなってきたこの時期、キャンプの醍醐味の一つである焚火を楽しみたいと思う方も多いと思いますが、焚火は危険がいっぱいです。焚火が原因で大規模な山火事に発展してしまったと言う事故も沢山ありますので、キャンプで安全に焚火を楽しめるように、今回は焚火の注意点について紹介をしていきたいと思います。

•キャンプでは焚火を絶対に楽しみたいけど初めてで不安
•焚火は火を取り扱うので注意点を知りたい

このような不安をお持ちの方に向けて焚火の注意点、そして焚火を楽しむ時に準備をしておくと安心なものを紹介します。

焚火を始める前から注意が必要

キャンプへ行った時の焚火の写真
キャンプへ行った時の焚火の写真

焚火について考えると、森の中や芝生の上、枯れ葉の上などで火を扱うため結構危ないと言うことは想像できるかと思います。

冒頭でもお話しをしましたが、焚火が原因で山火事に発展したと言った事故は過去に多く発生しています。一歩間違えると取り返しのつかない事故に繋がってしまう行為なので、まずは基本的な注意事項を頭に入れて、それらを守るようにしてくださいね。

①落ち葉に注意

落ち葉のイメージ写真
落ち葉のイメージ写真

 焚火台を使うから地面なんか気にしなくても問題ないよね?

って思っていたらそれは間違いです。焚火台を使うにしても、焚火台の下に落ち葉があると、火の粉が落ちた際に落ち葉に引火し火災に発展する可能性が考えられます。焚火をする前に、焚火台の下や近くの落ち葉はどかすようにしてください。

②空はどうなっている?

焚火を始める前には上空にも注意が必要です
焚火を始める前には上空にも注意が必要です

 地面には落ち葉がないからすぐに焚火開始だ!

と始める前に、焚火台の上に木の枝や葉っぱはないですか?それらにも注意が必要です。焚火をする場所の上空に燃え移りやすいものはないか確認し、もしもすぐ近くに木の枝などがある場合は上空に何もない場所へ移動をしましょう。

③周囲に可燃物は無い?

 地面にも上空にも燃えやすいものは無い!準備完了だ!焚火を始めるぞ!

いやいや、まだ注意しないといけないことはあります。焚火の周囲には可燃物がない状態を確保しましょう。ティッシュなどを近くに置くのは危険です。近くにガス缶などが置いてある場合は爆発する危険性もありますので必ずどかしてください。

また、ポリエステルなどの燃えやすい素材でできているテントやタープの場合は、十分に距離を取って焚火をしましょう。

燃えやすい物は必ず全てどかして、周囲や地面、上空の安全を確保するようにしましょう。

焚火を始める前にまずはこれらの3つについて、最低限注意をしましょう。そしてここでやっと焚火を始めることができます。

焚火が始まってからも油断は禁物

昨年の冬キャンプでの焚火風景
昨年の冬キャンプでの焚火風景

薪に火を着け、いよいよキャンプの醍醐味「焚火」の始まりです。炎の揺らめきに癒され、お酒を飲みながら楽しく談笑するのも良し。無言で一心不乱に薪をくべて楽しむのも良し。焚火は色々な楽しみ方がありますが、焚火が始まってからもまだまだ注意は続きますので、ここからは着火してからの注意点を紹介していきます。

①ガストーチは要注意

慣れていないころは必須アイテムだったガストーチ
慣れていないころは必須アイテムだったガストーチ

最初の頃は、薪になかなか火が付かず焦ると言ったことがよくあります。
そう言った時に便利なアイテムがガストーチです。これらのアイテムはとても便利ですが、使い方を間違えると危険です。

ガストーチを使う際は、必ず使用方法を確認しましょう。ガス缶が温まりすぎると爆発の危険性、ガス漏れによる引火などの事故もあります。慣れていない最初の頃は見切り発車せず、必ず使用方法を理解し、守った上で火起こしの便利アイテムとして使用するようにしましょう。

②着火剤再投入は危険

焚火をしていてなんだか火の勢いが弱くなって、消えそうになったら焦ってしまいますよね。そんな時にしてはいけない行為は、着火剤の再投入です。これは本当に危険です。投入した直後に炎が大きくなり、火傷や衣服への引火と言った重大事故にも繋がりかねないので絶対にしてはいけません。

消えそうになったら、軽くうちわで仰いだり、火吹き棒を使って空気を送り込めば、きっと炎は復活してくれるはずです。焦らず、ゆっくり炎を育ててあげてください。

③テントのキャノピー下でやってない?

焚火中に急な雨。濡れるのは嫌だからとテントのキャノピー下で焚火をしていませんか?
ツールームテントなどでは寝室から少し離れるため、焚火をやったことがあるという方もいるかも知れません。ですが、それはかなり危険です。過去にそのような状況下でテント内にいた人が、一酸化炭素中毒になったという事故も発生があるようです。

間違ってもテント内での焚火はしてはいけませんし、テントの近くでの焚火もおすすめしません。一酸化炭素は目に見えないため気が付きませんが、最悪な事故につながる恐れもあるので注意が必要です。

④風が強かったらやめる

焚火をやっていて風が吹いてきた。炎が煽られるほどの強い風であれば、リスクを考えて焚火をやめるようにしましょう。せっかくのキャンプだから、せっかく火が着いたんだから。と焚火を楽しみたいのは十分理解できますが、もしもその無理が取り返しの付かない事態へと発展してしまったらどうでしょう。

キャンプでの焚火はとても楽しいですが、そんな時はグッと気持ちを抑えてやめるようにしましょう。

焚火が始まってからも色々と注意すべきところがあります。火を使うと言うことはそれだけ危険なことだと理解しておきましょう。

焚火で準備をしておきたいアイテム

娘と二人でキャンプへ行った時の焚火風景
娘と二人でキャンプへ行った時の焚火風景

キャンプで焚火を楽しむなら、安全に楽しみたいですよね。
なので、焚火をするなら用意しておきたいアイテムを紹介して終わります。

消火器

私が持っている携帯消火器
私が持っている携帯消火器

最近では携帯消火器と言う、写真のようなものがかなり安価で発売されています。これを1本持っておくと安心感があります。あってはならないことですが、もしも枯れ葉などに引火してしまった場合は初期消火の対応がとても大切になります。

焚火をする時にはこれを近くに置いておき、最悪の事態になった場合には躊躇せずに使う。そうすることで大規模火災へと繋がらずに済む可能性が高くなります。

とは言っても、火災は絶対に起こしてはいけません。

水の準備

携帯消火器がない場合。バケツに水を汲んでおき、もしもの時の初期消火に使えるように準備をしておくことも重要だと思います。最悪の事態になってしまった場合は躊躇せず、焦らずに初期消火を迅速に行えるようにしておきましょう。

火消し壺

使って4年目の火消し&火起こし機
使って4年目の火消し&火起こし機

焚火を終わらすとき、みなさんならどうしますか?私が実践している方法は、火消し壺を使用しています。消灯時間近くになり、焚火の炎も収まってきたら火ばさみで薪を掴み、火消し壺に入れています。入れた後に蓋をすると、壺内部の酸素がなくなり、火が消えると言った便利アイテムです。これは炭の消火をするときにもとても便利なので、キャンプでは必須だと思います。

ホームセンターやキャンプ用品店に売っていますので、準備しておくととても便利ですよ。
ちなみに私が使っている写真のものは、消火もできるし火起こしもできると言ったタイプの物です。

焚火シート

使って4年目の焚火シート
使って4年目の焚火シート

このシートは耐火温度が高く燃えにくい素材でできているシートなので、特に芝生のサイトや草原サイトの場合は必ず焚火台の下に敷くようにしましょう。もしも火の粉が落ちた時も草などへの引火の可能性が下がるので安心です。また、焚火の熱の影響で芝生を焦がしてしまうと言ったトラブルも避けやすくなるので、最近では欠かせない焚火アイテムです。
(焚火台と地面の距離が近いと芝生が焦げると言うトラブルが発生しやすいです)
値段も高くはないので、焚火を楽しむのであれば必ず準備をしておくべき物だと思います。

この記事では焚火に関する注意点と、焚火を楽しむために準備しておきたいアイテムについて紹介をしました。

これから気温が下がってきて、より一層焚火を楽しめる季節となってきますが、その一方で空気が乾燥し危険度も上がってきます。焚火は「火」を使っての遊びです。リスクがあると言ったことと、万が一の時の対策の準備を必ずして、焚火を安全に楽しむようにしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

楽しいキャンプを!!

ファミリーキャンパー、キャンプ愛好家

ファミリーキャンパーで3児の父親。自身がキャンプを始めた時にわからない事が沢山あり失敗の連続。そこから学んだ経験や知識を活かし、YouTubeでは「キャンプ初心者のわからないを解決!」をテーマに、キャンプ初心者に向けたルールやマナー、ギアの選び方についてわかりやすく解説をしています。1人でも多くのキャンプ初心者の役に立つ情報を今後も発信していきます。

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