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“キング・カズ”三浦知良の現役続行に韓国も注目。同年代のコリアンJリーガーはいま何を?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

“キング・カズ”こと三浦知良が鈴鹿ポイントゲッターズに移籍したニュースは韓国でも多くのメディアで取り上げている。

1月11日11時11分、J2の横浜FCから三浦知良がJFLの鈴鹿ポイントゲッターズへ期限付き移籍することが正式発表されたが、その数時間後には複数のメディアが取り上げていた。

「55歳現役日本サッカーの“伝説”三浦、11日11時11分に移籍発表」(『聯合ニュース』)、「“55歳”三浦、引退ではなく移籍発表…今年も走る」(『イルガン・スポーツ』)などで、一昨年にカズの韓国極秘訪問をスクープした『スポーツソウル』でも次のような見出しが躍った。

(参考記事: キング・カズが静かに韓国を訪問した理由「江南FCとの親善試合を希望する」)

「“55歳現役”日本のサッカースター三浦、4部チーム鈴鹿に移籍」

ここでの“55歳”とは、韓国で用いられている数え年での年齢のことで、多くの韓国メディアが年齢にフォーカスしている印象だ。

パク・チソンも送った『カズへの手紙』

日本代表でも長く活躍してきたカズの存在は韓国でも知られているが、特に“韓国の英雄”パク・チソンとのエピソードが有名だ。

パク・チソンはプロサッカー選手としてのキャリアを歩み始めた京都パープルサンガ(現:京都サンガF.C.)時代、三浦知良からプロサッカー選手として大切なことを学んだと、度々発言している。

そんな縁もあってパク・チソンは『スポーツグラフィック・ナンバー』誌で連載された「カズへの手紙」に当時の思い出を寄せているし、三浦カズは2011年にタイで行われたパク・チソン主催のチャリティマッチに出場したこともある。

カズと同世代の韓国人Jリーガーたちは今

ちなみに三浦カズと同世代の元韓国代表では、同級生では元ヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)のFWキム・ヒョンソクがおり、2歳年下ではベルマーレ平塚(現:湘南ベルマーレ)や柏レイソルで活躍したホン・ミョンボ(52歳)、セレッソ大阪で韓国人Jリーガー初の得点王になったファン・ソンホンがいる。

キム・ヒョンソクは2003年に現役引退。翌年から2012年までKリーグの蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)でコーチを務め、その後は江陵(カンヌン)中央高校サッカー部、蔚山大学サッカー部監督を務めた。蔚山大学監督は2021年をもって退任している。

ホン・ミョンボは2009年U-20ワールドカップ・ベスト8、2012年ロンドン五輪で銅メダル、2014年ブラジル・ワールドカップでグループリーグ敗退と代表での指導経験を経て、中国の杭州緑城を指揮したあと、2017年11月から2020年11月まで、韓国サッカー協会専務理事を務めたが、昨年に現場復帰。現在は蔚山現代で監督を務めている。

セレッソ大阪や柏レイソルに所属したファン・ソンホンは2007年に釜山(プサン)アイパークで監督になって以降、浦項スティーラーズ、FCソウル、延辺富徳(中国)、大田(テジョン)ハナシチズンの監督を経て、現在はU-23韓国代表監督として活躍している。

同世代の韓国人選手が指導者としてセカンドキャリアを送る一方、三浦カズがどこまで現役続行できるのかに韓国も注目しているようだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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