「ワールドシリーズ優勝リング」をすでに持っていて、さらに今年もゲットするかもしれない選手は…
リーグ・チャンピオンシップ・シリーズのロースターに名を連ねる計104人のうち、10.6%の11人は、すでにワールドシリーズ優勝リングを持っている。
これは、出場したワールドシリーズでチームが優勝した選手の人数だ。なかには、ワールドシリーズに出場することなく、優勝リングを得た選手もいる。シーズン途中に他チームへ移籍した選手、チームにいてもロースターに入らなかった選手、ロースターに入っていても出場しなかった選手、などがそうだ。けれども、この記事において、彼らは――現在のロースターにはいないと思うが、仮にいたとしても――含めず、ワールドシリーズに出場した選手だけを数えている。
11人が持っているワールドシリーズ優勝リングは、それぞれ1つずつ。過半数の6人は、5年前にヒューストン・アストロズで優勝を経験した。
現在、アストロズのロースターにいて、優勝リングを持っている選手も6人だが、共通するのは5人。あとの1人は違う。クリスチャン・バスケスは、2018年にボストン・レッドソックスが優勝した時のメンバーだ。今夏のトレードにより、レッドソックスからアストロズへ移籍した。
一方、5年前の優勝メンバーのうち、ジョー・マスグローブは、昨シーズンからサンディエゴ・パドレスで投げている。こちらは、2018年1月に、ゲリット・コール(現ニューヨーク・ヤンキース)の交換要員の一人として、アストロズからピッツバーグ・パイレーツへ移り、昨年1月の三角トレードで、パイレーツからパドレスへ移籍した。
バスケスを含む5人は、アストロズ以外でワールドシリーズ優勝を経験している。カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)とアンソニー・リゾー(ヤンキース)の2人は、6年前、シカゴ・カブスにかけられていた「山羊の呪い」を解いた。
また、デビッド・ロバートソン(フィリーズ)の優勝リングは2009年のヤンキース、ホアン・ソト(パドレス)の優勝リングは2019年のワシントン・ナショナルズを記念したものだ。そこには、10年の違いがある。ちなみに、この夏、ソトとともにナショナルズからパドレスへ移籍したジョシュ・ベルは、2020年までパイレーツでプレーしていた。昨年までは、ワールドシリーズだけでなく、ポストシーズンも未経験だった。
なお、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズのロースターには入っていないが、ヤンキースの選手では、マーウィン・ゴンザレスとアンドルー・ベニンテンディも優勝リングを持っている。ゴンザレスは2017年のアストロズ、ベニンテンディは2018年レッドソックスでワールドシリーズ優勝を経験した。アストロズでは、ウィル・スミスがそうだ。昨年、アトランタ・ブレーブスが優勝を決めた――4勝2敗でアストロズを下した――時、スミスはマウンドにいた。ユリ・グリエルを遊撃ゴロに仕留めた。
ゴンザレスは、ディビジョン・シリーズのロースターに入っていたが、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズのロースターからは外れた。ベニンテンディとスミスがロースターに入っていない事情については、こちらで書いた。