5年前に30本塁打のスラッガーはマイナーリーグ契約から開幕ロースター入り。一方で大物ライバルは…
トロント・ブルージェイズの開幕ロースターに入る、13人の野手は確定したようだ。スポーツ・ネットのアーデン・ズウェリングらによると、3月24日の試合後、ジョン・シュナイダー監督は、ダニエル・ボーゲルバック、アーニー・クレメント、デイビス・シュナイダーのロースター入りを発表したという。
この3人のうち、ボーゲルバックは、2月中旬にブルージェイズとマイナーリーグ契約を交わし、ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)としてスプリング・トレーニングに参加していた。
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5年前、ボーゲルバックは、30本のホームランを打ち、両リーグ4位の四球率16.5%を記録した。今春は、13試合で3本塁打と四球率14.6%(6四球)だ。サンプル数はわずかながら、長所はアピールできた、と言っていい気がする。
ただ、ボーゲルバックの開幕ロースター入りは、ライバルの出遅れに助けられた、という面もある。
今月初旬、ジョーイ・ボトーは、こちらもマイナーリーグ契約でブルージェイズに入団した。そして、今春の初出場となった3月17日の1打席目に、初球をホームランとした。だが、直後にダグアウトでバットに躓いて右足首を痛め、その後は出場していない。
ボーゲルバックとボトーは、どちらも、パワーと選球眼に優れた左打者だ。一塁手という点も共通する。年齢は31歳と40歳だが、実績と知名度はボトーが上回る。例えば、ボトーは、17シーズンに356本のホームランを打ち、オールスター・ゲームには6度選ばれている。ボーゲルバックは、8シーズンに80本塁打、オールスター・ゲーム選出は2019年の1度だ。つけ加えると、ボトーは、トロントで生まれ育った。
ボトーの怪我は、深刻なものではないらしい。開幕からボーゲルバックのバットが空を斬り、ボトーがマイナーリーグで結果を残した場合、早々の入れ替えもあり得る。