グラ不在になっても“俺がいる!”ホークス長谷川勇也、3打席連続打点&2年ぶり三塁打
田城が5打数5安打
7月5日、福岡ソフトバンクホークスの2軍はウエスタン・リーグで広島カープ2軍と対戦した。
【7月5日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1,800人】
広島 000060200 8
ソフトバンク 10170102× 12
<バッテリー>
【C】●メナ(2敗)、平岡、永川、ヘルウェグ、中崎――白濱
【H】スアレス、○長谷川宙(1勝1敗)、岡本健、田浦、田中――九鬼
<本塁打>
【C】サンタナ3号、バティスタ1号
<戦評>
ソフトバンクが打ち勝った。3回までに長谷川勇の2本の犠飛で2得点。そして4回に大量点を奪った。九鬼や長谷川勇、江川のタイムリーで一気の7得点を挙げた。
ソフトバンク先発のスアレスは最速157キロをマークするなど直球に力強さがあったが、5回にスタミナが切れたのか大量6失点。白星を目前に降板した。勝利投手は長谷川宙で今季1勝目。また、打線では田城が5打数5安打と大暴れした。
広島は長野や中崎、バティスタと一軍主力クラスが出場。長野は第2打席で安打を放ち、プロの長いキャリアでウエスタン・リーグ初安打を記録。記念球を要求して自軍ベンチに戻してもらうように要求すると広島ベンチは大ウケだった。(了)
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長谷川勇が激走「いいですよ」
貫録のバットコントロールだった。
長谷川勇也外野手が2打数2安打4打点の活躍だ。3番指名打者でスタメン出場し、初回の第1打席で左犠飛を打ち上げると、三回の2打席目も左犠飛。四回には3打席目は三遊間を破る2点適時打を放って3打席連続打点を記録した。そして六回は先頭で打席に立つと、広島永川とのベテラン対決で左翼線へ三塁打。相手がクッションボールの処理に時間がかかっていたものの、猛然とベースを駆け抜けた。長谷川勇の三塁打は一、二軍を通じて2017年シーズン以来2年ぶりだった。
打球は全て逆方向へ流し打った。長谷川勇は「特に意識したつもりはなかった」とクールに振り返ったが、三塁打について足の状態の良さを問うと「いいですよ」と納得顔を見せつつ、足を引きずっておどけてみせた。
小川一夫2軍監督も「バッティングの状態はずっといい」と太鼓判を押す。ここまでウエスタン・リーグでは31試合に出場して打率.326、3本塁打、14打点を記録している。直近出場5試合連続安打中で、うち4試合がマルチ安打だ。
グラシアルがまもなくキューバ代表に合流
ソフトバンクの一軍は現在8連勝でパ・リーグ首位を独走する構えだが、絶好調なチームを牽引しているグラシアルがキューバ代表に参加するために、まもなく一時的にチームを離れてしまう。
「長谷川(勇)もそうだし、江川や西田の状態も上がってきている」と小川2軍監督。支配下登録されたばかりの若きキューバの大砲のコラスも候補だ。
今季は一軍出場1試合のみ。1軍昇格後すぐに出場した試合で右足を痛めてしまい、ファーム暮らしが長くなっている。しかし、この日の三塁打を見てのとおりコンディションは上々だ。打撃職人や求道者の異名をとる鷹のヒットメーカーが後半戦のキーマンとなるため、若手に交じって必死に翼を磨いている。