チームにとっても、寝耳に水の報せだった。

　国内最高峰ラグビートップリーグのトヨタ自動車に所属する樺島亮太容疑者が、麻薬取締法違反の疑いで愛知県警に逮捕されたと明らかになった。チームは早急に、当面の活動自粛を決断。6月23日から参戦予定だったカップ戦も辞退に向け調整している。

　報道によれば、樺島容疑者は今年4月10日ごろ豊田市内のタクシーの中でコカインおよそ1グラムを所持していたと疑われている。4月12日にタクシー会社の社員が車内にあった財布を交番に届け出たところ、樺島容疑者の免許証とともにコカインが見つかったという。

　本人は容疑を否認しているとのこと。6月中旬にも普及イベントに参加した形跡があり、警察からの本人へのコンタクトがあったのはそれ以降だった可能性もある。同月20日に取材に応じたチーム関係者も、「アナウンスがあったのもきょうのきょうで…」と戸惑いを隠せない。推定無罪の原則はどこまで保たれるか。

　今秋のワールドカップ日本大会を今秋に控え、トヨタ自動車からは4名の選手が日本代表入り。大会登録メンバー入りを目指し、6月から合間に休息を挟みつつ宮崎での長期合宿に挑んでいる。