「ママ嫌い」と言われたときの対応2ステップ:避けるべき3つの行動についても解説!
最近、年長の息子が「ママなんて大嫌い!」と言います。
ふざけて言っているようなときもあれば、泣きながら言われることもあります。
自分なりに一所懸命子育てを頑張っているのに、嫌いと言われると私まで泣きそうになるし、イライラすることもあります。
先日「そんなに嫌いなら、もうあっち行けば?!」と怒ってしまいました。
どう対応すればよいでしょうか?
ご相談いただきありがとうございます。
ママだって人間なので、「嫌い」と言われるとショックだし悲しいですよね。
しかし、子どもの言う「ママ嫌い」は実は「ママ大好き」の裏返しである場合が多いのです。
この記事では、子どもが「ママ嫌い」と言う理由と具体的な対処方法、NGな対応について解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
子どもが「ママ嫌い」と言う3つの理由
子どもが「ママ嫌い」と言うのは、実は「ママが好き」だからです。
安心できる相手でなければ、「嫌い」とは言えません。
では、なぜ子どもは大好きなママに対して「嫌い」と表現するのでしょうか。
そこには大きく3つの理由があります。
1:自分の気持ちを理解してほしい
自分の気持ちを理解してもらえないとき、子どもは「ママ嫌い」と言います。
「ママなら自分の気持ちを分かってくれる」と信じているからです。
子どもにとってママは、生まれたときから快適さを与えてくれる存在です。
しかし、ママと子どもは当然別々の人間なので、気持ちが分からないときもあります。
それでも子どもはいつでもママに理解されることを求めています。
「僕(私)のママなのに、なぜ分かってくれないの?」という気持ちを「ママ嫌い」という言葉で表現しているのです。
2:注目してほしい
ママの注目を引きたいときにも「ママ嫌い」と言うことがあります。
忙しい毎日の中で、子どもが普段当然できていることに対してはなかなか注目して言及できていない場合が多いでしょう。
「今日もちゃんと朝ご飯食べたね!」
「ひとりで着替えができたね!」
など、意識しないとなかなか反応するのが難しいでしょう。
一方で子どもから「嫌い」と言われた場合、反応してしまいませんか?
子どもはいつでもママに見てもらいたがります。
見ていてもらうことで安心するからです。
子どもはママの気を引くために、怒られると分かっていることでもします。
「嫌い」と言う方が「ママ見て」と言うよりも自分に注目してもらえると学習してしまうと、注目を引くために「ママ嫌い」と言うようになります。
3:わがままを言いたい
わがままを言いたくて「ママ嫌い」と言うこともあります。
子どもにとってママはわがままを最大限受け止めてくれる存在です。
どんなにわがままを言っても見捨てられないと知っています。
負の表現をぶつけることで、それでも自分はママに守られていることを再確認しているのです。
保育園やお出かけ先では、子どもは自然と周りに気を使い、自分の気持ちをコントロールしています。
だからママと向き合うと安心して疲れが出るのです。
「ママ嫌い」とママに当たったり、わがままを言ったりすることで、1日のストレスを発散し、心の安定を取り戻します。
子どもに「ママ嫌い」と言われた時の対処法2ステップ
ママも人間なので、「ママ嫌い」と言われると、悲しくなってしまいますよね。
しかし、その言葉をそのまま受け取る必要はありません。
実際、子どもの「ママ嫌い」は「ママ大好き」の裏返しです。
子どもの本音を理解し、それに応じた対応を考えてみましょう。
ここでは「ママ嫌い」と言われたときの対処法を紹介します。
1:「ママ嫌い」の裏に隠れた感情を理解する
「ママ嫌い」という言葉の裏には、どんな感情が隠れているのでしょうか?
以下のような気持ちが考えられます。
- 悲しみ
- 疲れ
- 注目してほしい
- 言葉にできない思いを分かってほしい
- わがままを言っても受け止めてもらえるか確認したい
子どもは心の中に複雑な感情を抱え、「ママに助けてほしい」「ママなら分かってくれる」と思っています。
わが子が何から助けを求めて「ママ嫌い」と言っているのか、想像してみましょう。
本当の気持ちをママに理解してもらえたと感じることで、子どもの心も晴れるでしょう。
2:子どもの感情を受け入れる
子どものありのままの感情を受け入れましょう。
「ママ嫌い」と言われたら「そう感じているんだね」と受け止め、大泣きされたら「泣きたいんだね」と受け入れます。
「大丈夫。どんな気持ちでも、ママはあなたのことが大好きだよ」というメッセージを言葉と態度で伝えれば、子どもは安心します。
子どもは、まだまだ発達の途中です。
人間なので、負の感情が湧くことがあるでしょう。
イヤな気持ちは、出し切った方がスッキリするものです。
感情を表現できるのは良いことです。
あとは、適切な言葉で感情を表現できるようにサポートしましょう。
否定してしまうと、子どもは次第に表現をしなくなり、ママへの信頼も失ってしまいます。
感情を身体で表現できるのは子どもの特権です。
しっかりと感情が表現できるときにそれを受け止めてもらえた子どもは、人の気持ちに寄り添えるようになります。
自分がしてもらったのと同じようにきょうだいや友だちに「悲しかったね」「つらかったんだね」と共感できるようになります。
子どもの共感力や柔軟性を育てることにもつながるので、意識してみましょう。
※ただし、他人を叩くなどの危害を加える行動は例外です。
危害を加える場面では、行動についてよくないということを伝え、腕ごと強く抱きしめるなど望ましくない行動を止めるようにしましょう。
「ママ嫌い」と言われたときに避けるべき行動
子どもから「ママ嫌い」と言われると、ママとしてもつらい気持ち、悲しい気持ちになりますね。
しかし、その言葉に感情的に反応してしまうと、子どもを傷つけてしまう可能性があります。
ここでは、親が避けるべき行動について説明します。
1: 感情的な反応
「嫌い」と言われると嫌な気持ちになるのは当然ですが、その感情をどう表現するかが重要です。
大人でも、イヤな気持ちになるのです。
何らかの理由があって「ママ嫌い」と表現するような子どもは、まだまだ感情のコントロールを学んでいる最中です。
子どもと同じように感情的な言葉をぶつけるのは避けましょう。
感情的な言葉の例:
- そんなこと言うなんて、悪い子だね
- ママも嫌いだよ
- そんな子に育てた覚えはない
- そんなこと言うなら置いて帰る
- そんなこと言う子はママの子じゃない
- 誰のおかげで○○できてるとおもってるの
これらの言葉は子どもの本当の気持ちを引き出すことができません。
むしろ、子どもを深く傷つけてしまう可能性があります。
まずは自分の感情をコントロールすることが大切です。
2:無視
感情的にならないために「無視」を選ぶ人もいますが、これは逆効果です。
無視されると、子どもは「ママは私のことが好きじゃない」と感じてしまいます。
子どもはママが好きだからこそ「嫌い」と言っているのに、その言葉すら言わなくなってしまう恐れがあります。
幼児期は感情をわかりやすく表現する時期です。
子どもが伝えようとしているときには無視せず、理解しようと努めましょう。
3:厳しくしつける
「ママ嫌い」と言うのはしつけが不足しているからだと感じるかもしれませんが、これはしつけの問題ではありません。
子どもは不安な感情を言葉で表現できないために「ママ嫌い」と言っているのです。
正論で言い返したり、叩いて教えようとするのはやめましょう。
重要なのは、「ママ嫌い」と言わせないことではなく、子どもが自分の気持ちを上手に表現できるようにサポートすることです。
気持ちの言語化は、言い聞かせることで身につくものではありません。
子どもが自分の感情を話す経験を繰り返すことでできるようになります。
「ママ嫌い」と言わないようにしつけるのではなく、子どもが上手に感情を表現できるよう支援していきましょう。
まとめ:一時的な「ママ嫌い」も成長の過程
「ママ嫌い」と言われると心が痛むかもしれませんが、これは子どもが大好きなママにだからこそ安心して言える言葉です。
子どもはこのように否定的な感情を表現しても見捨てられないことを確認しています。
そのため、「ママ嫌い」と言われた際には「信頼してくれている証拠だ」と捉え、深く傷つくことはありません。
子どもが何を求めているのかを想像し、対話を重ねることで徐々に子どもの気持ちを理解できるようになります。
子育てというものは、本当に根気のいることです。
子どもが、「ママ嫌い」と言っても、ママは自分を嫌わないと思えるくらい、あなたは普段子どもを大切に育てているはずです。
ママの愛情が伝わっているからこそ、「ママ嫌い」と感情を表現しているのです。
気持ちに寄り添ってもらった経験は、子どもを強く、優しい子にします。
成長の一環だと割り切って、息抜き、ガス抜きしながら乗り切っていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。