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3年ぶりのリアル開催、さっぽろ雪まつり2023アニメ系雪像はどれだけあるの?

小新井涼アニメウォッチャー
(筆者撮影)

新型コロナウィルスの影響もあり、2020年以来、実に3年ぶりに会場での本格開催となった「第73回さっぽろ雪まつり」が、2月4日(土)から始まりました。

全国的にも有名なこのイベントでは、例年アニメ系タイトル(※)の参加も話題となっていましたが、久々の開催となった今年はコロナ禍以前と比べてどれほどの雪像があるのでしょうか。

雪像の設置場所と実際の写真と共に紹介していきます。

  • ※アニメ化(決定)済作品・メディアミックス等含む

■今年のアニメ系雪像

今回確認できた参加作品のラインナップは、こちらの7作品です。(1丁目から順に)

  1. 「雪ミク(初音ミク)」
  2. 「ブルーアーカイブ」
  3. 「遊☆戯☆王ゴーラッシュ‼」
  4. 「五等分の花嫁」
  5. 「僕のヒーローアカデミア」
  6. 「PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL」
  7. 「夜は猫といっしょ」

上記作品達の雪像や関連ブースが、下記マップに記した通り、雪まつりの大通り会場に設置されています。

(筆者作成)
(筆者作成)

早速実際の雪像の様子もみてみましょう。

1.雪ミク 冬麗(ふゆうらら)Ver.(2丁目アート広場)

(筆者撮影)
(筆者撮影)

お馴染みの雪ミクはもちろん今年も健在です。北海道の冬をイメージした2023年の衣装に身を包んだ雪ミクとラビット・ユキネの雪像では、決まった時間に「音と光のスペシャルショー」も開催されています。

2.ブルーアーカイブ(4丁目STV広場)

(筆者撮影)
(筆者撮影)

テレビアニメの制作も決定している人気スマホゲーム「ブルーアーカイブ」からは、アロナの中雪像が登場。SNSをみてみると、雪像前でガチャを引いている人も少なくないようです。現地来場の際は雪像裏もお見逃しなく。

3.遊☆戯☆王ゴーラッシュ‼(6丁目市民の広場)

(筆者撮影)
(筆者撮影)

テレビアニメ「遊☆戯☆王ゴーラッシュ‼」からは、ユウディアス・ベルギャーが登場。シリーズお馴染みの個性的な髪型からデュエルディスクまでが雪で表現されている姿にはちょっとした感動を覚えます。

4.五等分の花嫁(7丁目HBC広場)

(筆者撮影)
(筆者撮影)

「五等分の花嫁」からは、デフォルメされた中野家の五つ子が登場。

グッズなどでもお馴染みのカラーでそれぞれライトアップされた姿も綺麗です。

雪像前のブースには、壁面や等身大パネルなどのフォトスポットも設置されています。

5.僕のヒーローアカデミア(7丁目HBC広場)

(筆者撮影)
(筆者撮影)

2020年にも登場した「僕のヒーローアカデミア」からは、今回は主人公・デクと死柄木が登場。5日(日)には、デク役山下大輝氏をゲストに招いたラジオの公録ステージも行われ、盛り上がったようです

6.PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL(7丁目HBC広場)

(筆者撮影)
(筆者撮影)

「PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL」からは、ポテトの雪像が登場。

こちらは滑り台付き小雪像となっているので、時間内に行くと10歳以下のお子様は滑り台で遊べるようにもなっています。

7.夜は猫といっしょ(7丁目HBC広場)

(筆者撮影)
(筆者撮影)

「夜は猫といっしょ」からは、キュルガが登場。あの吸い込まれるような瞳の描写も、雪でしっかり表現されています。

■コロナ禍以前からの変化

こうしてみると、参加作品数がかなり多かった2020年と比較するとそれよりは少ないものの、今年も様々な作品の展示が行われていました。

筆者が個人的に確認できたアニメ系雪像参加遍歴(筆者作成)
筆者が個人的に確認できたアニメ系雪像参加遍歴(筆者作成)

変化があったとすれば、AR技術を使ったアクティビティや、多くの人が足を止めるライブ的な演出が、前回より気持ち少なめになっていたことです。

感染対策の面でも、そうした演出が難しかったことが窺えますが、参加作品の勢いは衰えていませんので、今年のリアル開催復活を経て、来年以降は、再びそのような展示も増えていくのではないでしょうか。

■実はここにも:宝さがしのように楽しめる市民雪像

公式で展示されている雪像は上記7つとなっていますが、実はさっぽろ雪まつりでアニメ系雪像が発見できるのはそこだけではありません。

毎年市民が参加して雪像を作る市民雪像のコーナーでは、様々な雪像に混じって、タイムリーな作品や人気キャラクターをモチーフとした市民グループ制作の雪像を発見することもできます。

今年は雪まつりでも「SPY×FAMILY」が人気なようで、アーニャの様々な雪像が発見できました。その他にも、「ちいかわ」や「鬼滅の刃」、「チェンソーマン」や「スラムダンク」、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」など、人気作品の雪像も盛りだくさんです。

公式アナウンスされる雪像と違って、キャラや作品を知っている人が気づいてにやっとできる、そうした市民雪像の中のアニメ系雪像の発見には、まるで宝さがしをしているような楽しさがあります。

実際にどんな雪像があるかは、ぜひ現地に足を運んで探してみてください。

実はアニメファンにとっても見どころ満載のさっぽろ雪まつりには、こうした都内や他の地域で開催されるアニメイベントともまたひと味違った、札幌の景色と気候と土地柄の中でこそ体験できるアクティビティがある点が魅力です。

11日(土)まで開催中ですので、お近くの方や来札の機会がある方は、感染対策のうえ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

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