前回の店舗紹介はコチラから→https://creators.yahoo.co.jp/tetchitottori/0100469412
今回は、このCOCONを運営する中心メンバーに直接インタビューをさせていただけました！
いくつもの熱い思いを聞かせていただくことができましたが、毎度のことながら筆者の言葉足らずで伝えきれない部分がいくつもあります。この記事を少しでも読んでいただけた方には、こちらも毎度のことながら、直接足を運んでいただければと思います。

さて、このCOCONを運営しているのが大学生の有志メンバーである、という話は、前回の記事でもさせていただいたと思います。大学生だけでなく、とあるNPO法人団体も関係しているのですが、それはまた後程…
参加しているメンバーそれぞれが様々な想いを持たれてこの場所に集まっているようですが、この場所ではそんなメンバー一人一人の”やりたいこと、挑戦したいこと”を前面に出せる場所・実現できる場所を目指しているそうです。

このCOCON自体も、清水さんの”ある挑戦”が誕生のきっかけになっています。
清水さんは、以前から鳥取市の馬場町である別の学生団体を立ち上げておられていました。そこでもこのCOCONと同じように、出会った人がやりたいことを前面に押し出せる場所づくりを目指して活動されていましたが、どうしても一人でいろんな課題や悩みを抱え込んでしまい、うまく回らなくなってしまったそうです。周囲には、「大学生でここまでやれたのなら成功じゃん」なんて言ってくれる人もいたそうですが、清水さんご本人は失敗した活動であると考えておられていたよう。
もともと学生は、学生をやっている間だけ地域に入ってきて、卒業したら途中でも不完全燃焼で逃げ出してしまう存在であるという風にとらえられていたのを感じておられたこともあり、そんな地域住民からのイメージを変えたくて始めた活動。ここで逃げ出しては、そのイメージを変えることができないと悩まれていた時に出会ったのが、このCOCONの活動を支えているNPO法人”ふふや”さんで活動されていた岩渕さんでした。ふふやさんは、中高生をはじめとした若者たちの行う様々な活動の支援を行っておられる団体で、活動の成功からくる自信の創出を目指して、また活動を行うにあたり”頼ることのできる場所”を目指して設立されたこの団体。当時、高校生が鳥取駅での汽車を待っている時間に集える場所作りを目指しておられたふ岩渕さん。清水さんも、もう一度出会った人がやりたいことができる場所を目指して、それぞれの目指すものを一緒に実現できる場所としてCOCONは誕生しました。

過去の経験を生かして、一人では抱え込みすぎないようにCOCONを計画してこられた清水さん。実年齢より一回りほど若く見える岩渕さんの頼りやすさもあり、徐々に何でも相談できる相手に代わっていったそうです。もしかしたら、なんでも相談できる岩渕さんでなければ前回の学生団体と同じようにまた一人で抱え込んで回らなくなってしまったかもとのことでした。
最初は引け目を感じて頼りづらかった後輩スタッフも、今では自然に頼れるように。困ったときに頼れる人がいるということの心強さを実感しているとお話いただけました。年齢の上下関係なく、スタッフ同士がまるで家族か兄弟にもみられ、居心地の良さをつくっている大きな一つの要素なっているのではないか。取材をさせていただいていた間、そう感じました。

ここまでだけで、一つ記事が作れそうですが、まだまだ書き足りない笑。続いてはCOCONで行われているイベントについて。

こちらは今年1月に行われていたイベントの様子。このイベントや以前ご紹介したイベントのように、食べ物に関係するイベントの実施もあれば、季節に関連した工作イベントや映像の上映会などイベントの内容は様々。ここ最近では地域で開催されているイベントやお祭りなどに「出張COCON」として出店していることも。これらのイベントも、もちろん大学生が考案して行われているのですが、ここにもCOCONならではという一面が。

食べ物に関係するイベントの開催の場合は特にですが、地域の方や常連さんに差し入れとしていただいた材料を活用することをきっかけに実施されるイベントも多いのだとか。先程のイベントで出されていた”丸ごとりんごのコンポート”、りんごの生産地は何と秋田県！これについて聞いたところ、常連さんのさらに知人の方がCOCONの活動を知って、提供してくれたものなのだとか。このような形で材料をいただけることも少なくなく、また結構な量をいただけることもあるそうなので、賞味期限内にどうやって消費しようか…なんてイベントの内容に悩まれることもしばしばあるようでした笑。

COCONは子ども食堂としての認定も受けており、支援団体などからの支援物資や行政からの運営補助金もあるようで、イベントもそれに対応して工夫されています。多くの場合、イベント限定メニューは高校生以下の方には無料で提供されています。常設メニューにも高校生以下には無料で提供しているメニューが。ここは、NPO法人ふふやさんの高校生の汽車待ちの間の居場所をという願いを受けているところもあり、限定メニューにつられてやってきた高校生がそのまま常連さんに成長する、なんてことも最近では増えてきているようです。

これらの写真からもお分かりいただけると思いますが、とにかくお客さんとスタッフの方の関係が近いというのがCOCONの特徴であると取材をしていて感じました。今回取材させていただいた約2時間の間で、実に様々な年代の方がお店にいらっしゃっていましたが、お年を召した方とは静かにお話をされていたり、子供たちとは遊び相手になったりと、それぞれに合う接し方をスタッフの方がされていたのが印象的でした。

清水さんや岩渕さんにインタビューさせていただいている中で、”どんな人がいらっしゃっても過ごしやすい空間を提供したい”というお話を伺うことができました。
近年、家庭でもない学校や職場でもない”第三の”居場所”の存在が豊かな生活には必要であると言われることも増えてきています。周りに吐き出すことのできない悩みや不安などを自然に吐き出すことのできる場所、心をリフレッシュできる場所の存在が重要視されています。
誰もがホッと一息ついて落ち着ける居場所を提供したい、清水さんや岩渕さんは、COCONをそう考えて営業しておられるそうです。

COCONのSNSのアカウント名は、”COCON_ibasho.fufuya.9”。ここにも、老若男女関係なく居場所として訪れてほしいという想いが隠されているのではないか。実際に現地で取材をして、様々な常連の方が訪れているのを見て、筆者はそう感じました。

いつも以上にとりとめのないことを書いてしまいましたが、改めて。少しでも興味を持たれた方は、是非一度訪れてみてください。今後も時々こちらでのイベント等の情報を発信していこうかと思いますので、お楽しみに！

それでは今回はこの辺で～。

COCON
住所：鳥取県鳥取市職人町26
　　　国道53号線沿い　若桜街道商店街
営業日：毎週金・土・日曜日
営業時間：午前11時半～午後7時
・期間限定メニューは、なくなり次第終了となりますのでお早めに
公式Instagram
https://www.instagram.com/cocon_ibasho.huhuya.9/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D