眠りの質が落ちているアラフィフは、「睡眠力」を上げるために、DHAを摂り入れよう
こんにちは、健康マネジメントスクール、水野雅浩です。
『ビジネスパーソンの健康マネジメント』を中心に本の執筆、企業、行政、大学などで講師をしています。特にアラフィフは、ストレスも増え、年齢差が大きくなるステージ。ぜひフォローして、日々の生活にお役立てください。
「最近、よく眠れないんだよな~」
コロナが落ち着いて、海外赴任から帰ってきた高校生の同級生と20年ぶりの再開。新橋で煙もくもくのジンギスカン焼肉を突きつつ、お互いの近況報告が終わった頃に、友人から、ふと、漏れた言葉がずっと引っかかっていた。
気がつけば、我々も、もうアラフィフ。マンションで言えば、築50年の中古物件。そりゃ、方々にガタがきてもおかしくない年齢だ。
アラフィフになると、若い頃の、健康貯金は、とっくに切れて「今までとは、なんか違う」「こんなはずじゃないのに」という言葉があまをもたげ始める。
波平さんと、阿部寛さん
今の時代、健康という視点から「アラフィフ」は特別な意味を持つと私は考えている。
ビジネスパーソンとしては、経験もスキルも蓄積し、これから存分に活躍したいステージ。しかし、一方では、体力の踏ん張りが効かなくなり、それに引きずられるように気持ちもしぼみがちになる。
このまま、年齢という下りのエスカレーターにのって気力と体力のマイナスのスパイラルに飲み込まれていくのか。それとも、健康投資をして、もう一度、活力を取り戻すか。
サザエさんの波平さんと、阿部寛さんは、実は同じ50代だ。健康投資をしているか否かで、大きく差が開く。それが、アラフィフなのだ。
睡眠の質が落ちてきたら摂るべき栄養素
私は、新卒から10年間介護サービスに従事し、何百人という「人の老い」に向き合ってきた。その後は、海外で外食産業に携わり、人は何を食べているかで、実年齢が全く異なることを実感してきた。日本に帰国後は、外資系企業でサプリメントの商品開発の責任者を12年歴任する中で栄養学の論文にひたすら目を通してきた。
その経験からも、健康力がぐらつき始めるアラフィフが積極的にとったほうがよい、というよりも、外せない栄養素がある。
それが、DHA・EPAだ。
青魚に含まれている成分と聞いたら、ピンと来るかもしれない。
「睡眠の質」と「幸福感」を上げるDHA・EPA
最近、DHA・EPA協議会で興味深い研究発表があった。
滋賀医学大学の角谷氏の『DHAと睡眠の関わり』の発表では、どの世代においてもオメガ3脂肪酸(≒DHA)の摂取が睡眠をよくする方向に効くと報告していた。また、滋賀県立大学の坪井氏の『EPAが人を幸せにする?』という演題では、「幸福感」「やりがい」で有意な正の相関が認められたことを報告していた。
この研究発表を聞いた時、ふと、以前、ノルウェーの友人から興味深い話を聞いた。
ノルウェーには、子供から老人まで、朝食の時にスプーン一杯の魚油(≒DHA・EPA)を飲む伝統的な健康習慣があるのだという。ノルウェーが、世界の中でも「幸福度ランキング」が常にトップなのを不思議に思っていたが、習慣的に、DHA・EPAの摂取が大きな要因なのかもしれない。
DHA不足にならないためには、環境を整えよ
話を元に戻そう。
アラフィフになると、睡眠の質も下がってくる。すると、日中の気分もどんよりしてくる。幸福感もやりがいも低下するだろう。年齢だから仕方ないと、それを、ほうっておくのは危険だ。将来的には、うつ病や認知症リスクも高める。
では、我々が、日頃からDHAを摂るためにはどうすればよいのか?
食事では、やはり魚だ。
DHA・EPAの働きを考えたら、ランチは、焼き魚定食に、固定してもいいぐらいだ。
意識が高い人は、家庭の食卓にアマニオイルを常備すると良いだろう。アマニオイルは体内で変換されDHAと同じ働きをする。
それでも、面倒くさいという人は、サプリメントを活用すればいい。先日、ドラッグストアに立ち寄ったらDHAのサプリメントが1ヶ月分が900円程度だ。これぐらいの健康投資はできるだろう。
アラフィフは、攻めの健康投資を
繰り返す。
我々アラフィフは、築50年の中古物件なのだ。今までと同じではない。健康の地盤沈下をし始めると、立て直すにはそれこそ「治療」にお金と時間がかかる。
アラフィフは、まだ間に合う。今が、健康投資の始め時だ。
どうせ、やるなら、「攻め」の健康投資をはじめよう。
まずは、明日のランチは焼き魚定食。次に、アマニオイルを買って食卓に置こう。味噌汁にスプーン一杯かけるだけで、コクがでる。最後に、ドラッグストアで、DHAのサプリメント。
これだけ「環境」を整えれば、「DHAを取り忘れた!」となることもない。
必要な栄養素が満たされれば、各大学の研究結果にあるように、夜間の、睡眠の質だけでなく、日中の、幸福度ややりがいも上がるはず。人生の後半戦を充実させるための、「攻めの健康投資」をまずは、DHAの摂取から始めよう。
健康マネジメントスクール
水野雅浩
■過去の記事
https://creators.yahoo.co.jp/mizunomasahirokenkom
■著書
■プロフィール
健康マネジメントスクール 水野雅浩
1975年生まれ 福岡県在住 予防医学の専門家。健康経営アドバイザー。講師・作家。『グローバルで勝つ!太らない疲れない7つの習慣』はAmazon総合ランキング1位。香港の勤務時代に、食事・睡眠・運動・ストレスケア・サプリメントに気を使い仕事のパフォーマンスを上げるビジネスパーソンを目の当たりにして、日本のメタボサラリーマンとの差に愕然とする。その後、某大手外資系企業のサプリメント商品開発責任者として10年歴任。しかし、サプリメント以前に、日本では健康習慣の基礎の啓蒙が必要と痛感。健康マネジメントの専門家として、企業・大学・行政で講師として啓蒙に力を入れている。
■講演実績
【企業】富士通株式会社、東レ株式会社、株式会社麻生グループ、株式会社中外製薬、アクサ生命保険株式会社、三菱商事株式会社、JR西日本グループ、株式会社大日本印刷、コカ・コーラボトリング株式会社、大塚製薬株式会社、ネスレ日本株式会社、Huawei Technologies Co., Ltd.北日本銀行、鳥取銀行、日本海新聞社、岩手日日新聞社、京都ホテルオークラ、とりねつ株式会社、ソルネット経営コンサルティング、税理士法人中央総合会計事務所、北斗工業エンジニアリング、一般社団法人日本パーソナルブランド協会、株式会社ホーマス・キリンヤ【労働組合】全トヨタ労働組合連合会(119社)、豊田自動織機労働組合 【行政】鳥取県、宮崎県、福岡県、岩手県など 【大学】台湾大学 【塾】公文など多数
■保有資格
日本成人予防協会一級健康管理指導員(認定番号H35366)/健康経営アドバイザー 認定番号3000092)東京商工会議所/健康マスター検定エキスパート 認定番号E1400471/健康美容情報認定協議会 健康美容アドバイザー認定講師/日本ダイエット協会 ダイエットプロフェッショナルアドバイザー/JADP認定 生活習慣病予防アドバイザー/サプリメントアドバイザー(認定番号H35366)/米国NLPコーチング研究所 NLPプロフェッショナルコーチ