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「次局以降もしっかり準備をして挑めたら」棋士編入試験五番勝負第1局で敗れた里見香奈女流五冠コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

里見香奈女流五冠「(57手目、徳田拳士四段が指した)▲6六銀のところで(本譜の△4四角に代えて)もうちょっと手がなかったのかな、という感じはします。(71手目▲4四桂から切り合い)最初は▲4四桂なら、と思ってたんですけど、考えてみると対応が難しくて。局面が苦しかったのかな、とも思いました。(78手目△5五銀と出る代わりに相手の銀を取る△4五銀は?)そうですね、最初はそのつもりではあったんですけど。ちょっと気が変わってしまったので(苦笑)。そうですね、そちらを選ぶべきだったかな、とは思いました。(本譜は駒損になって)いやあ、苦しかったと思います。(15日に阿久津主税八段戦があってその後は)そうですね。体を休めて今日に備えては来てました。(女性初で注目されている棋士編入試験を戦ってみて)本当に注目していただけるのはすごくうれしいことですし。こういった大きな舞台で指せることってなかなかないと思うので。次局以降もしっかり準備をして挑めたらと思います。(タイトル戦と編入試験、自分の中で違いはある?)うーん、そうですね、あまりないので、目の前の対局に全力を尽くせるようにがんばりたいと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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