【葛飾区】特別価格の和菓子と抹茶を楽しみながら名庭園を眺めて涼む!山本亭の入館者200万人達成記念
大正末期から昭和初期にかけて増改築された柴又の名建築「山本亭」は、2024年4月に入館者200万人を達成しました。その記念として、亭内では和菓子と抹茶のセットメニューを6月30日(日)まで特別価格で提供中。涼風が吹き抜ける日本庭園を眺めながら、風情あるお茶の時間を楽しめます!
参拝客でにぎわう柴又帝釈天から東へ3分ほど歩くと、堂々たる瓦葺きの和風建築の山本亭があります。玄関で入場料100円を払って中に入ると、母屋は端正な書院造風の和室が6つ連なる広い空間。壁のない開放的な部屋にはそれぞれ「花の間」「星の間」「風の間」など、情趣ある名前が付いています。
一階部分は約120坪。各部屋を繋ぐ緋毛氈が敷かれた廊下のむこうには、池をめぐらせた見事な日本庭園が広がっています。庭の奥に作られた滝の水音と、室内に流れるそよ風が心地よく、夏の暑さも吹き飛びそう。この庭園は、米国の日本庭園専門雑誌『Sukiya Living ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』の、日本庭園ランキングで、2023年度は3位に選ばれています!
室内の畳の上にはどっしりした座卓が並んでおり、美しい庭を見ながら抹茶や和菓子、コーヒーなどの喫茶メニューを楽しむことができます。
現在は入館者200万人達成を記念して、6月22日(土)~30日(日)の期間中に、通常700円(税込)の期間限定和菓子付き抹茶メニューを特別価格600円(税込)で提供中。熱い抹茶だけでなく、アイス抹茶を選ぶこともできます。こちらを訪れた日はたいへん蒸し暑かったため、筆者はアイス抹茶のセットを注文してみました。
鯉が泳ぐ池とまぶしい緑を間近に見られる席に着くと、ほどなくグラスに入ったアイス抹茶とお盆に乗った和菓子が運ばれてきました。この日の和菓子は紫陽花の練り切りで、今の季節にぴったり。淡い紫と緑で花びらが表現された練り切りは口どけが良く、中には上品な甘さの餡が入っています。キラキラした寒天があちこちに散りばめられており、花の上に残った露のよう。見た目もお味も存分に楽しめます。
アイス抹茶は、旨みと渋みのバランスが取れたさわやかな美味しさ。香り高くまろやかな風味は、暑さで疲れた体に染み渡ります。風雅な日本庭園を見ながら、冷たい抹茶をゆっくり楽しめることに、喜びを感じます。
周囲の座卓では、海外からの観光客も和の風情が漂うお茶の時間を楽しんでいました。受付の方によると、ここ数年でインバウンドのお客さんが増加し、対応に大忙しだそうです。様々な国の方に見ていただきたい、和の趣きあふれる素晴らしい建築と庭園です。
この見事なお屋敷は、もとは合資会社山本工場(カメラ部品メーカー)の創立者、山本栄之助氏の住居として建てられたもの。実は書院造に西洋建築の要素を取り入れた和洋折衷の建物になっており、一階の東の奥には「鳳凰の間」と呼ばれる洋間があります。大理石のマントルピースやステンドグラスが瀟洒な室内は、優美そのもの。ここだけヨーロッパのお屋敷のようです。
入館者200万人達成記念の和菓子付き抹茶メニューは、期間中にお菓子の内容が3回変わります。筆者が訪れた日は紫陽花の練り切りでしたが、25~28日は枇杷のお菓子、29・30日は水無月が出てくる予定です。特別価格での扱いは今月いっぱいですよ。お見逃しなく!
美味しい抹茶と和菓子をいただきながら、世界でも名高い庭園と端正な建築を楽しめる山本亭へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。しばし暑さを忘れるひとときです。
名称: 葛飾区 山本亭
住所: 東京都葛飾区柴又7-19-32
電話: 03-3657-8577
開館時間: 9:00~17:00
休館日: 第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日)および12月第3火・水・木曜日
入館料: 100円/中学生以下および障害手帳をお持ちの方は無料
アクセス: 京成金町線 柴又駅から徒歩約8分
公式HP: http://www.katsushika-kanko.com/yamamoto/