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【鎌倉市】沖縄の伝統工芸品「やちむん」を日常に。長谷に移転したヤッチとムーンに会いに行こう!

satomi地域情報発信クリエイター(鎌倉市)

以前、鎌倉小町通りにあった「ヤッチとムーン」。あれ?どこに行ってしまったのだろう?とお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、長谷に移転されて2022年12月25日にオープンしていたのです。
年始にたまたま通りがかった時に知り、内装工事がひと段落したところで伺いました。
今回は「やちむん」のセレクトショップ「ヤッチとムーン鎌倉出張所」をご紹介します。

「ヤッチとムーン鎌倉出張所」とは

江ノ電長谷駅から徒歩約5分、星の井通の交差点の角にある、沖縄の伝統工芸品「やちむん」を扱う工芸品のセレクトショップです。

本店がある那覇市壺屋のやちむん通りは、およそ340年前、当時の政府が窯業の発展のために各地に分散していた窯場を集めたことから始まった場所。
壺屋焼物博物館や、戦争の被害を免れた貴重な登り窯も現存し、陶芸工房や直売店などが軒を連ねる「壺屋焼」のメインストリートです。
ここ鎌倉出張所では、今も作り続けられている壺屋の焼物や工芸品の販売をしています。

また、オリジナルの工芸品だけではなく、全国各地から集まった作家さんたちの作品も並びます。
気軽に使えるアクセサリーや和のお部屋にピッタリの置物など、伝統を受け継ぎながらモダンにアレンジされたバラエティー豊かな商品がずらり。えっ、これもやちむんなの?と驚く斬新なデザインも。作家さんの個性が映える素敵な作品に出会えるのも魅力です。
色々な作品の中から自分に合ったひとつを探すのって楽しいですよね!

迎えてくれるのは、さりげないようで目立ってしまっている可愛い木彫りのクマ。ヨガのポーズをしているそうです!

店内はまるでギャラリーのようで、至る所に置かれた作品に、あれもこれもと目移りしてしまいます。立ったりしゃがんだり見ているだけでも楽しくなるディスプレイです。

あらゆる角度から器の風合いや形をじっくり見ていると、物を作ること、使うことの大切さ、作り手が焼物に込めた想いが伝わってきました。

その時の入荷の状況によって並ぶ作品が異なり、すぐになくなってしまうこともあるそうなので、お気に入りに出会ったらその器が運命なのかもしれません!

日常使いができる器

「やちむん」とは沖縄の焼き物のことです。その歴史は長く、かつて沖縄が琉球王国と呼ばれていた時代から続く焼き物で、美しい空や海、南国らしい花など、色鮮やかな沖縄の自然をモチーフにした柄が特徴です。

“伝統” や“陶芸”と聞くとハードルが高く、普段使うにはためらいを感じますが、料理があまり得意ではない方、器に慣れていない方、やちむんって何?という方にこそ使ってほしい器だそうです。

ホッと和むような風合いや、食卓に映える色合いの器を使えば、おにぎりとお惣菜を盛り付けるだけでごちそうになります!

職人の手作りだからこそ手に馴染んで使いやすく、大事に使えば使うほど愛着が湧いて生活に欠かせないアイテムに。カジュアルに使えるデザインは料理のモチベーションが上がりそうですね。重厚感があり丈夫で長く使えるのも嬉しいポイントです。
形や大きさも様々なので使い勝手がよく、実は日常使いにピッタリ。

お茶碗を変えるだけでいつものご飯が美味しくいただけそうです。毎日使うものだから、一番のお気に入りを!
お茶碗を変えるだけでいつものご飯が美味しくいただけそうです。毎日使うものだから、一番のお気に入りを!

同じデザインでも、火の入り方や釉薬によって色の出方に違いがあるのだとか。手仕事ならではの美しい模様です。
同じデザインでも、火の入り方や釉薬によって色の出方に違いがあるのだとか。手仕事ならではの美しい模様です。

伝統にプラスアルファの遊び心!

店内のBGMは、つい口ずさんでしまうような楽しい曲のラインナップでした。帰り道、ちょっと歌ってしまったような…

沖縄で古くから伝わる歴史のある器。堅苦しい雰囲気ではなく、ゆる~く楽しくお買い物ができるのは、“ヤッチ”と“ムーン”のおかげなのかもしれませんね。

伝統にユーモアなセンスが加わって、工芸品も現代のライフスタイルに合わせて溶け込みやすく、進化しているように感じました。
訪れる度に楽しませてくれる、“ヤッチ”と“ムーン”に会いに行ってみてはいかがでしょうか。

*掲載時の内容です。入荷状況によって商品の取り扱いや、二階の改装工事のため営業時間が変更する可能性があります。最新情報を確認のうえ、お出かけください。

ヤッチとムーン鎌倉出張所
住所 鎌倉市坂ノ下9-6
営業時間 10:00~18:00
定休日 不定休
電話 0467-40-5270

地域情報発信クリエイター(鎌倉市)

鎌倉の海・街・人が大好き。海の恩恵と繋がるご縁に感謝し、ビーチクリーン活動をしながら海洋ごみの削減を目指しています。好きだからこそ伝えたい鎌倉の魅力を発信していきます!(2024年2月MVA/2024年7月MVA大賞受賞)

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