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勝てばプロ入り決定! 小山怜央アマ(29)1月20日、棋士編入試験第3局で狩山幹生四段(21)と対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 1月20日。大阪・関西将棋会館において棋士編入試験五番勝負第3局▲狩山幹生四段(21歳)-△小山怜央アマ(29歳)戦がおこなわれます。

 小山さんはここまで徳田拳士四段、岡部怜央四段に勝利。試験合格まであと1勝としています。

 徳田四段は今年度勝率8割を超える活躍ぶり。岡部四段は王位リーグ入りを果たしました。そうした強い若手に充実の内容で勝利を収めている小山さんは、プロとなってまったくおかしくない実力の持ち主といえます。

 狩山四段は2021年10月に四段昇段。これまでの通算成績は22勝16敗(勝率0.579)です。

 里見香奈女流五冠の棋士編入試験では、狩山四段はやはり3局目に登場。ストッパーの役目を果たしています。

 小山さんは先日おこなわれた竜王戦6組2回戦でも徳田四段に勝っています。

 小山さんがもし合格すると、現行の編入試験受験者では3人目。奨励会未経験者としては史上初となります。

 また小山さんが合格すると、岩手県出身者としては初の棋士となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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