オープン戦で最下位の球団はシーズンで勝てるのか。昨年の最下位はリーグ優勝。今年の最下位は東京ヤクルト
今年のオープン戦で、東京ヤクルトスワローズは、12球団ワーストの勝率.250(3勝9敗1分)に終わった。
過去15年(2006~2020年)のオープン戦で最下位だった延べ17球団のうち、2008年と2020年の読売ジャイアンツは、そのシーズンにリーグ優勝を成し遂げた。ただ、シーズン勝ち越しの球団は、この2球団と2017年の読売(リーグ4位)しかない。また、ポストシーズンへ進んだのも、2008年と2020年の読売の他には、2016年の横浜DeNAベイスターズだけだ。
ちなみに、2016年のオープン戦で最下位だったのは横浜DeNAだけでなく、中日ドラゴンズとオリックス・バファローズも揃って勝率.308に終わり、中日とオリックスはシーズンでも各リーグの最下位に沈んだ。両球団のシーズン勝敗は、ほとんど同じ。58勝82敗3分と57勝83敗3分だった。
2008年と2020年の読売は、オープン戦でたまたま勝てなかっただけ、という見方もできる。オープン戦の前後のシーズンは、どちらもリーグ1位だ。2007年のシーズン1位と2008年のシーズン1位の間に、2008年のオープン戦最下位が挟まっている。2019~20年も同じだ。過去15年のオープン戦で最下位の17球団中、前年のシーズンにリーグ優勝は、この2球団以外にない。
一方、前年のシーズンに5位あるいは6位だった7球団中6球団は、オープン戦の最下位に続き、そのシーズンも最下位に位置した。そこには、2014年の東京ヤクルトも含まれる。2013年のシーズン最下位→2014年のオープン戦最下位→2014年のシーズン最下位だ。このパターンに当てはまらないのは、2016年の横浜DeNAだけ。2015年のシーズン最下位と2016年のオープン戦最下位から、2016年のシーズンは借金2ながらリーグ3位へ浮上し、クライマックス・シリーズのファイナルまで進んだ。
今年のオープン戦で最下位の東京ヤクルトは、前年のシーズンも最下位だった。
オープン戦で首位の球団については、こちらで書いた。