どうした若鷹!?ソフトバンクV6に暗雲……松本裕6失点KOでチーム8連敗
借金2、首位まで4差の3位
8月29日、ソフトバンクはウエスタン・リーグでオリックスと対戦した。
【8月29日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1600人】
オリックス 231000000 6
ソフトバンク 100001200 4
<バッテリー>
【BS】○斎藤(1勝3敗)、戸田、佐藤達、S比嘉(3勝1敗2S)――伏見
【H】●松本裕(3勝4敗)、岡本、五十嵐、笠谷、児玉――栗原
<本塁打>
【H】釜元2号
<戦評>
先発の松本裕が乱調だった。直球に力があるように映ったが、甘く入ったところをミートされた。2回は自身のボークも絡んで失点。登板予定の5回をもたず、3回6失点で降板し4敗目(3勝)を喫した。
打線は初回に4番・ジェンセンの適時二塁打で1点を返した。ジェンセンは6月17日以来の公式戦出場で結果を出した。6回は釜元のソロ。7回は栗原のタイムリー二塁打と茶谷の適時打で2点を奪ったが、反撃はそこまでだった。
ソフトバンクは1分けを挟み8連敗。首位広島とのゲーム差は「4」に広がった。 (了)
若田部コーチは、松本裕に「力のある球を投げていた」
ウエスタン・リーグ6連覇が遠のく連敗地獄だ。
現在、ソフトバンク2軍は、優勝へ独走態勢に入った1軍とまるで正反対。
8月19日から1引き分けをはさみ8連敗とトンネルの中にいる。
この日先発の松本裕樹は出場選手登録を抹消されたばかりで、つい先日まで1軍で先発も務めていた若手右腕。しかし、立ち上がりから制御がきかずに失点を重ねた。
それでも若田部健一2軍投手コーチは「真っ直ぐで押すピッチングをしていたし、140キロ台中盤を常時マークするなど力もあった。春先の課題はストレートの力強さ。成長しているところは見せてくれたし、結果はそこまで問わない。そういう日もある」と評価をした。
水上2軍監督、悔しさあらわ
ただ、水上善雄2軍監督は「今日もたくさんのファンに来てもらったのに本当に申し訳ない。選手たちは一生懸命やっている。ベンチで元気に声を出していこうと話しもしているし、次の試合こそは勝ちたい」と努めて前を向いた。
首位広島カープの背中は徐々に遠のきゲーム差は4。さらに2位は中日。ソフトバンクは現在3位と苦しんでいる。
9月に広島戦が6試合残されており、逆転のチャンスはまだ残されている。ファームは勝敗を問う場ではないが、水上2軍監督は「勝利も育成の重要なポイント。目の前の試合は何が何でも勝ちに行くプロとしての本能は大切。それにたくさんのファンの方が勝利を楽しみに球場へ足を運んでくれている」と話しており、若鷹たちはウエスタン記録を更新する6連覇を、まだ諦めてはいない。