中日戦は2敗1分け、連続安打ストップも中谷選手が昇格!《8/6 阪神ファーム》
阪神ファームはナゴヤ遠征を終え、戻ってきてすぐ次の遠征地へ移動しました。きょう7日、練習後に今度は8日と9日にイースタン・楽天とのファーム交流戦が行われる山形へ向かっています。地元出身の横山投手が登板するみたいですね。1軍にいれば凱旋はなかったわけで、そこは複雑かもしれませんが…でも滅多にない機会です。勇姿を披露してきてください。ただし雨は勘弁ですよ~、横山投手。
このところ交代で残留していた原口選手や一二三選手、西田選手、横田選手は山形へ向かいました。その山形での試合もCSテレビで中継がありますね。いや~ほんと私も助かります。山形へは行けないという方、ぜひテレビで応援しましょう!
さて、4日からナゴヤ球場で2試合、ナゴヤドームで1試合行われたウエスタン・中日戦。2日続けて延長戦になり、結果は引き分けとサヨナラ負け。最後は19安打を浴びて12失点の大敗と、2敗1分けに終わりました。3連戦で白星がなかったのは(2連戦を入れても)、6月12日~14日の広島戦以来で、この時も2敗1分けです。
では中日3連戦の結果と成績、簡単な試合経過を書いておきます。選手のコメントは、聞けたほんの一言だけで…すみません。1軍に合わせるかのように、今月後半まで鳴尾浜での試合もないですからねえ。
梅野、中谷がHR!追いつかれて引き分け
《ウエスタン公式戦》8月4日
中日-阪神 20回戦 (ナゴヤ)
阪神 020 110 000 0= 4
中日 000 220 000 0= 4
※延長10回引き分け
◆バッテリー
【阪神】サンティアゴ-小嶋-筒井-玉置-石崎 / 梅野
【中日】バルデス(5回)-浅尾(1回)-金子(1回)-山本雅(1回)-岸本 / 赤田-加藤(9回~)
◆本塁打 梅野5号2ラン、中谷6号ソロ(バルデス)
◆二塁打 陽川、高橋周、工藤、伊藤隼
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率
1]二:森越 (4-0-0 / 2-1 / 0 / 0) .342
2]遊:北條 (4-1-1 / 1-1 / 0 / 1) .257
3]中:伊藤隼 (5-2-0 / 0-0 / 0 / 0) .263
4]一:中谷 (5-2-1 / 0-0 / 0 / 0) .312
5]捕:梅野 (5-2-2 / 0-0 / 0 / 0) .333
6]三:陽川 (5-1-0 / 2-0 / 0 / 0) .231
7]左:一二三 (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .161
〃左:田上 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .259
8]指:原口 (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .194
〃打指:緒方 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .231
9]右:横田 (4-1-0 / 3-0 / 0 / 0) .211
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)
サン 4.0回 73球 (6-4-2 / 4-4 / 3.04)
小嶋 2回 22球 (0-2-0 / 0-0 / 1.08)
筒井 2回 31球 (1-1-2 / 0-0 / 2.36)
玉置 1回 14球 (1-1-0 / 0-0 / 4.23)
石崎 1回 10球 (0-2-0 / 0-0 / 3.70)
阪神は2回、中谷の左前打に続き梅野が5号2ランを放って先制!4回には中谷が6号ソロで3対0とリード。その裏、連打と四球で無死満塁にしたサンティアゴが、ナニータの犠飛と藤澤のタイムリーで2点返されますが、5回1死から横田は右前打、森越の二ゴロで1死二塁として北條が左前タイムリー。再び2点差としました。ところがその裏、サンティアゴがまた先頭から連打を浴びて二、三塁となり、三ツ俣の右前タイムリーで2人が生還。同点です。
そ以降は互いに走者を出しながら決め手を欠き、延長戦に突入。阪神投手陣もピンチをしのぎました。10回は中日5人目の岸本(9回から続投)の前に中谷、梅野、陽川が三者凡退。その裏は4連投の石崎が松井佑を150キロの真っすぐで空振り三振、藤澤はこの日最速の151キロで見逃し三振、最後は古本を初球で二ゴロに仕留めて引き分け。
梅野選手はテレビ中継中に紹介されたコメントで「(バルデス投手が)真っすぐの速いピッチャーなので、振り負けないよう準備していた」と言っていたように、1ボールから2球目の真ん中へ入ってきた真っすぐを打った先制2ランでした。また中谷選手の6号ソロは、フルカウントの8球目を打ったもの。「インコースの真っすぐ。うまく反応できました。仕留められてよかった」と話しています。中谷選手は最初の2打席でヒットを打ち16試合連続安打、打率が.312となりました。
9回に緒方が同点打!10回サヨナラ負け
《ウエスタン公式戦》8月5日
中日-阪神 21回戦 (ナゴヤ)
阪神 000 002 001 0 = 3
中日 100 000 020 1x= 4
※延長10回
◆バッテリー
【阪神】秋山-金田-鶴-筒井-玉置-●二神(4勝3敗2S) / 梅野-清水(9回~)
【中日】八木(6回)-朝倉(2回)-岸本(1/3回)-小川(1/3回)-山本雅(1/3回)-○金子(1勝3敗1S)(1回) / 赤田
◆三塁打 三ツ俣
◆二塁打 森越、三ツ俣、高橋周、北條、梅野
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率
1]二:森越 (4-1-0 / 0-1 / 0 / 0) .339
2]遊:北條 (5-2-0 / 1-0 / 0 / 1) .260
3]中:伊藤隼 (4-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .250
4]一:中谷 (4-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .307
5]捕:梅野 (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .330
〃走左:田上 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .250
6]三:陽川 (4-0-0 / 2-0 / 0 / 0) .220
7]左:一二三 (3-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .156
〃走:荒木 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .176
〃捕:清水 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .222
8]指:原口 (1-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .192
〃打指:緒方 (2-1-1 / 0-0 / 1 / 0) .234
9]右:横田 (4-1-0 / 0-0 / 0 / 1) .212
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)
秋山 6回 72球 (3-5-0 / 1-1 / 3.25)
金田 1回 11球 (1-0-0 / 0-0 / 4.00)
鶴 0.2回 21球 (3-1-0 / 2-1 / 3.48)
筒井 0.1回 8球 (0-0-0 / 0-0 / 2.35)
玉置 1回 13球 (1-0-0 / 0-0 / 4.08)
二神 0.2回 12球 (1-0-1 / 1-1 / 2.23)
秋山は1回、1死から三ツ俣と高橋周の連続二塁打で1失点。打線は1回に森越の二塁打と北條の内野安打、相手の連系ミスで無死二、三塁としながら無得点。ようやく6回に先頭の北條が右中間二塁打、中谷の四球などで2死一、二塁となり、陽川が中飛…と思ったらセンターの古本が目測を誤ったか捕れず!このエラーで2人が還って逆転しました。
8回裏に鶴が2死を取ってから連打を浴び、ライト横田の送球エラー(サードへ送ったボールがランナーの背中に当たる)で同点。なおも2死二塁で三ツ俣が右越えのタイムリー三塁打。勝ち越しを許しました。打線は9回、岸本から梅野が左越え二塁打を放ち、1死後に一二三は四球、続く緒方が右前へ同点タイムリー!一、三塁となって緒方が盗塁、横田の一ゴロで一二三の代走・荒木がホームでアウトに。森越は四球を選んだものの、北條の空振りで飛び出してしまい…同点止まり。
その裏は玉置が抑え、2日続きの延長戦へ突入。10回は1四球のみで0点に終わった阪神。その裏の二神は先頭の代打・谷にストレートの四球を与え、犠打で二塁へ。藤澤は高いバウンドのショート内野安打で1死一、三塁となって三ツ俣が右犠飛。サヨナラ負けを喫しました。
1回に連打を浴びた秋山投手ですが、そのあとは完璧!1回の2死以降は5回までノーヒットで、しかも1人の走者も出していません。6回裏に先頭の代打・井領に、1回以来のヒットとなる内野安打を許すも後続を断って、6回3安打1失点で交代しました。ストライクが先行する場面が多く、この日も無四球。ナイスピッチングです。
中谷選手は、空振り三振、左飛、四球、遊ゴロで、もう終わりかな…と思っていたところ、9回に追いついたため延長でもう1打席チャンスが!しかし10回は1死一塁で中飛に倒れ、この日は4打数ノーヒットでした。これで連続試合安打は16でストップ。でも、この日の夜に吉報が届いたようですね。
丸亀遠征中、中谷選手と話をした際に「連続試合安打が止まった時は1軍だから!」と言ったんですけど、本当にそうなりました。翌6日の1軍昇格が決定!ただ関本選手と上本選手の故障による入れ替えなので、吉報といっては申し訳ないですね。ちなみに本人は、連続安打がストップしたことで特に残念な思いはないそうです。逆にホッとしたはず。それにきっと、1回のチャンスに打てなかったことを悔やんでいるでしょう。
島本、金田が集中打…4回までに12失点
《ウエスタン公式戦》8月6日
中日-阪神 22回戦 (ナゴヤドーム)
阪神 000 001 10 = 1
中日 181 200 00 =12
※8回裏終了 コールドゲーム
◆バッテリー
【阪神】●島本(2勝1敗)-金田-二神-鶴-石崎 / 小豆畑-清水(5回~)
【中日】○濱田達(1勝1敗)(6回)-浅尾(1回)-小川(1回) / 赤田
◆三塁打 三ツ俣、野本、藤澤
◆二塁打 森越、友永2、赤田、一二三、陽川、梅野
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率
1]二遊三:森越 (4-2-1 / 1-0 / 0 / 0) .345
2]遊三二:北條 (4-0-0 / 3-0 / 0 / 0) .256
3]右:伊藤隼 (3-0-0 / 2-0 / 0 / 0) .241
〃右:緒方 (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .233
4]指:梅野 (4-2-0 / 0-0 / 0 / 0) .337
5]三一:陽川 (4-1-0 / 3-0 / 0 / 0) .221
6]一二遊:黒瀬 (4-0-0 / 2-0 / 0 / 0) .202
7]左:一二三 (4-1-0 / 2-0 / 0 / 0) .160
8]捕:小豆畑 (2-0-0 / 0-0 / 0 / 1) .220
〃捕:清水 (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .243
9]中:横田 (3-3-0 / 0-0 / 0 / 0) .220
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)
島本 1.0回 51球 (8-0-1 / 9-8 / 4.82)
金田 3回 63球 (8-1-1 / 3-3 / 5.25)
二神 2回 38球 (0-5-0 / 0-0 / 2.14)
鶴 1回 18球 (1-0-0 / 0-0 / 3.32)
石崎 1回 19球 (2-1-0 / 0-0 / 3.61)
延長2試合のあと、6日は中日が親子ゲームのため朝10時20分開始の試合。3時間を超えて新しいイニングに入らないという制限があり、普通にいけば9回までできることも多いのですが…この日は序盤に時間を費やしてしまいました。8回が終わったところで規定によりコールドゲームとなっています。決して点差によるものではありません。はい。
先発の島本は、1回1死から三ツ俣に右中間三塁打を浴び、高橋周への四球で一、三塁となって野本の二ゴロで1点。2回は連打と犠打、この犠打で小豆畑のエラーがあり無死満塁とします。まずは9番・赤田の中前タイムリー、続く友永に右翼線への2点タイムリー二塁打、三ツ俣は中前2点タイムリーと、3連続タイムリーで5失点。まだノーアウトです。高橋周の右前打でまた無死満塁として野本が右越えの三塁打。もう2点が入り、島本はここで降板しました。
無死三塁で登板した金田が堂上に右前タイムリーを許したため、島本は9失点(自責8)です。金田は藤澤を右飛に打ち取り、打者一巡してようやく1死。井領に左前打されるも松井佑は遊ゴロ併殺打。打者12人で9安打8得点という、長い長い2回の裏でした。しかし金田は3回にも野本のタイムリー、4回は三塁打された先頭の藤澤を自身の暴投で還し、2死後に赤田と友永の連続二塁打でもう1点。3イニングを投げ8安打3失点です。
ついで、前日サヨナラ負けで黒星がついた二神が登板。5回は2者連続三振、6回も2奪三振の三者凡退とパーフェクト!7回の鶴も、この日は内野安打1本で無失点。8回の石崎は、いきなり連打を浴びるも後続を断って追加点は与えていません。ところが二塁打4本を含む10安打を放ちながら、7回に清水と横田の内野安打と相手エラーで1死一、三塁として、森越の右前タイムリーで1点を返しただけの打線。結局この1点のみで、2回を除く毎回安打もうまくつながらずじまいでした。
島本投手は前回、1日の広島戦(丸亀)で5回3安打無失点の好投。でもこの日は一転、1回0/3で8本の長短打を浴びて、エラーが絡んだとはいえ9失点。自責点も8という結果です。2回は5連打を含む7安打ですからねえ。いったい何があったんだろうと心配したんですけど、何もないですよという答えが返ってきました。きっと自分自身の投球がよくなかったってことでしょう。9失点は「初めてですね」とのこと。中4日で先発した影響も「それはないです」と言っています。
横田選手は今季初の3安打。2安打も、3打点以上も何度かあるのに3安打はまだなかったんですね。昨年8月31日の中日戦(姫路)で3本のホームランを打って以来。今回は内野安打が2本なので印象はかなり違いますが、それ以来の1試合3安打でした。先週末の丸亀遠征は残留で打ち込み、その成果が出てきたかな?「まだです!」…答えが早い。中日戦は3試合で5安打ですが「ラッキーなヒットもあった」ようで。横田選手の季節はこれからですね。
6日のお昼ごろ、荒木選手とともに広島入りした中谷選手。5月以来の1軍昇格で、誰よりも真っ黒に日焼けした顔がマツダスタジアムのベンチにありました。試合前には「状態は悪くないです。ピッチャーとしっかり勝負できるようになっていると思う。ファームと同じようにやるだけ」といつも通りのコメント。江越選手についても聞かれ「あいつはあいつ。自分のことを考えてやります」と答えたそうです。出番は8回、代打で三ゴロでした。
また16試合連続安打を記録した4日の試合後には、こんなことを言っていたそうです。「打席でフォームなんかゴチャゴチャ考えすぎてピッチャーと対戦できていなかった。今は状況を考えて、打つ球と捨てる球とを選べるようになった」。常に話している内容なんですが、打席で余裕があるからこそ“取捨選択”ができるということでしょう。1軍でも、大きいのを狙える場面に見てみたいものです。
なお中村外野守備走塁コーチから「打倒ゴメス!と書いておいて」という言葉があったみたいですよ。なるほど、ファーストに殴り込みですか。ゴメスさん、覚悟を。って、中谷選手本人が宣言したわけじゃないですけどね。とにかく日焼けが薄くなるまで1軍にいて、豪快なヒットをかっ飛ばしてください!