IBF世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネス
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00318882/title-1665321341944.jpeg?exp=10800)
IBF世界スーパーフライ級チャンピオンのアルゼンチン人、フェルナンド・マルティネス(31)がキャリア2度目となる米国のリングで同タイトルの初防衛に成功した。
対戦相手のフィリピン人、ジェルウィン・アンカハスは同タイトルを9度防衛した前チャンプ。2022年2月26日に0-3の判定負けで王座から転落した。今回のダイレクト・リマッチでは並々ならぬ決意でリングインした。
![Esther Lin/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00318882/image-1665321356855.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
が、内容は初戦と大差なかった。初回からマルティネスの追い足は速く、自身の距離を取る。サウスポーであるアンカハス対策は万全で、前後左右に小刻みなステップを踏み、前王者のパンチを喰わない。
結局、119-109、118-110、118-110というワンサイドのスコアでマルティネスが完勝した。チャンピオンは15戦全勝8KOに、前王者は33勝(22KO)3敗2分けとなった。
![Esther Lin/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00318882/image-1665321373451.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
勝者は語った。
「初戦の勝因を確認しながら戦った。僕はこの試合に向けたキャンプで自分を苛め抜いた。自分を支えてくれた人たちにお礼を言いたい。ただ、感謝の気持ちを一番告げたい相手は、天国にいる父親だね。彼への思いが自分をハングリーな気持ちにさせてくれ、モチベーションを上げてくれるんだ。
僕の戦績は世界チャンピオンであることを示してはいるが、まだ、自分の強さを表しちゃいないね。でも、これで母親が必要としている家を買ってやれる」
![Esther Lin/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00318882/image-1665321387060.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
スーパーフライ級といえば、11月1日にこの階級で戦う中谷潤人の動きが注目される。マルティネスと中谷なら噛み合いそうだ。両者の身長差は15cm。中谷のリーチを生かしたボクシングがアルゼンチン人王者を凌駕しそうだ。試合が決まれば面白い。